オリンピックが終わりました。
日本がたくさんメダルを取れたことも喜ばしいですが、私が一番感銘を受けたのが、スケートボード競技に出てくる選手のマインドでした。
スケボーの文化として、成功しても失敗してもチャレンジしたことを称えあうことや、難しい技を「奥の手」「手の内」として隠して取っておくということはせずにSNSで「こんなのができたよ!」と情報交換しているというではありませんか。
「自分が(他を打ち負かして)勝つ!」というよりは、「みんなで向上していこう!」というのです。
「スケボーは遊びだろ」と伝統的なスポーツからみれば「軽い」と思っておられる人もいるかと思いますが、その恐怖心たるや、ものすごいものがあります。私も昔、ちょっとだけやったことがありますが、腰骨と肘を強打して「断念」しましたw 知り合いのサーファーは腕の骨を折ってしまいました。ともに素の平面で、です。
それと、バランスの競技なのに男子選手で40代の南アの男性選手がいたことも驚きましたが、ほとんどの選手の年齢がとても若いことにも驚きますね。
日本の銀メダルの選手は12歳です。ウチの猫と同い年ですw
でも、当の選手は「年齢は関係ないです」とのこと。
一般的にはどうしても、その人の年齢・やってきた年数が判断基準になりがちですが、そうではなくチャレンジすること・成功させることに重きを置いているようです。実にプロの思想です。
生産性が低下して久しい日本の閉塞感を打破するには、この若きオリンピアンの精神を注入することでずいぶん変わるんではないかなぁと思ったりしました。
これに対して、
テレ朝のオリンピック取材班の深夜のカラオケ、飲酒&転落事故が判明しました。
これはもう、炎上商法なのではないかと疑ってしまいます。
なぜなら、多くのアンチテレ朝の人が、テレ朝のニュースでそのことを謝罪するのかどうか、そしてその内容はどうだったかをものすごく観察しているからです。
ある意味、いいお客さんだなと。
一番いいのは、もうどうすることもできない体質の企業なので「金輪際見ない」と決めるのが良いと思いますね。
さて、今回の「100冊読む」は最新の本ではないです。中古の本です。
三冊とも「タイトル」のつけ方は意図的にセンセーショナルにしているのでしょうけども、その内容はすごくタメになるものでした。
セールス本は個人的な考え方が全面に出てくる本、つまりは成功体験が書かれた本が多いでしょう。でも、この三冊は成功体験も書かれてはいますが、それを超えた商売人としての普遍的なことも書かれていました。
凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク|佐藤昌弘|日本実業出版社
初版は2003年です。だいぶ古い本ですが、その内容は普遍的なこと、対人のことが書かれています。
セールスには、心理学の「交流分析」を駆使することも書かれていました。
この本では「お客様がモノを買いに来るその裏側には、ご自分の欲求を満たしてくれる手段」を求めているということを基本概念としています。
これは、商品販売の営業マンだけの話ではなく、モノはないけど顧客の欲求を満たすのが使命の士業も同じですね。
再度読み返ししていつか実践しようと思っています。
資格で年1800万稼ぐ法|北村庄吾|日本実業出版社
初版は2009年です。資格学校のクレアールで教えておられる北村先生の本です。YouTubeで先生の動画を見て勉強させてもらいました。
先生は、給与計算検定の団体にも関与されておられますね。
今は、商売上手で手広くご活躍されている北村先生ですが、開業当時のご苦労、それをいかにして乗り超えてきたのかも書かれています。
この本は、金額を前面にしたセンセーショナルな題名ですが「はじめに」に北村先生の想いが書かれています。
この本では社労士・行政書士という、普通の人には何をしているのかわからない仕事をしている人間が、いかにして事業を始めてそして継続するのかが書かれています。
この本も私の繰り返し読む本の一冊になります。
社労士で稼ぎたいなら顧客のこころをつかみなさい|長沢有紀|同文館出版
銀行のOLを経て、25歳で開業された先生です。
この本では、その時からの苦労や経験を伝えてくれています。
この本は「社労士で」となっておりますが、その内容は社労士限定の話ではなく、すべての商売に通じる「心構え」が書かれていると思います。
一つ一つは「そんなの当たり前だ」と思われる事柄であっても、誠意をもって継続することはとても難しいことだと思います。
単純なこと、めんどくさいことを、お客様本位でこなしていくのは、とてもつらくしんどいこともあります。
やはり、どうしてその仕事に就いたのかを自分の中で明確に持っておかないとブレてしまいますよね。
この本を書かれた長沢先生の理念やお考えは「日本でいちばん大切にしたい会社」に出てくる経営者に通じるところがあるなぁと思いました。
つまりは自分本位のみの考えでビジネスを展開しているのではないということです。そうでなければ、おそらくですが押し寄せてくる「苦境」を乗り越えて永続的に事業が継続できないのでしょう。
私はとにもかくにも、そういう核となる理念を持たないとなと思っています。