韓非子、マキャベリ。
よく本屋で見かける文庫本シリーズで昔読みました。知的生き方文庫だったかな?
基本人間は本音のところは隠していて本当は「性悪」だから、それを「凌駕する性悪」で制御する方法を大昔に書いた偉人たちですね。
人間は、本音つまり心の奥の欲望をおいそれと言葉や文字では表しません(ま、態度でわかる人もたくさんいるけど)。
キツネとタヌキの化かし合い的な様相が、SNS上でもちらほら散見されますね。どっかから切り取ってきた表面上キラキラした受け売りの言葉で自らを飾って、良い一面しか見せない人が多数おられるように思います。
ま、マキャベリ的に言えば、キツネやタヌキのその方向性は間違っていないわけです。
それがSNSではなくリアルなビジネスの世界で通用するのかしているのかは別問題ですけども。
そして、なぜかしらリアルな世界で成功している人はSNSでそんなに人気が無かったりもしています。いいねのお返しをしない人は基本的に低いいねになるようですね。
たまに知ってか知らずか、キツネやタヌキに盲従する信者っほい人が脇を固めていたり、群れているように見えるのですが、キツネやタヌキの「高揚感の肥やし」になっているのは気付かないものなんでしょうか。それともそうなることを受け入れ又は喜びとしているのか、はたまた何か別の思惑があるのでしょうかね。
私はたまに、玉石混淆ではあるけれども2ちゃんねる(現5ちゃんねる)を参考程度に見ることがありました。こちらは基本的に本音の書き込みなのでたいそうスレッドが荒れたりもしていますが、たまに清々しさを感じる名言があるなと感じたりもします。
以前に紹介した「日本でいちばん大切にしたい会社シリーズ」、その考えに基本的に賛同はするのですが、登場する善良たる会社にも書けない過去や裏があったんだろうなぁと思ったりもします。ま、基本いい話でしたけど。
そういう人間の本質の部分は理解しつつも「清濁併せ呑む」ことが必要なこともあると感じています。
鬼平犯科帳の世界です。
さらに言うと、一見「清」に見える人の心が実は「濁」だったり、その反対に、一見「濁」に見える言動の人の心は実は「清」だったりの人の世だということですかね。
会社を潰す経営者 会社を救う経営者|齋藤紀夫|論創社
前回紹介した「会社を救うプロ士業会社を潰すダメ士業」に名前が似ていたので、一緒に購入しました。初版日がほぼ同時期で近いのですが、このタイトルの構成をどっちがパクったのかはわかりませんw
著者はいくつかの会社の取締役を渡り歩いてこられた人です。そこでの役員のあるべき姿を自伝で解説してくれています。
内容は会社法の機関としての取締役、取締役会のこと、さらに会計の基礎のことまで触れていて、私には良書でした。
使えるマキャベリ|内藤誼人|ちくま書房
簡単に言ってしまうと人間の世界は心理戦の連続であって、相手を見抜いてこちらを先に優位にすることが必要だということでしょう。
これらはズルいもなにも、親子関係や恋愛関係、夫婦、職場、商談、ありとあらゆる場面で繰り広げられています。まぁ、そのせめぎ合いの濃淡はあると思いますが、基本的には心理戦ですね。
この本には、心理学者や大学の実験データをトピックごとに付けて裏付けがあって、ある意味、信ぴょう性があります。(←騙されているのかなw)
合同会社設立・登記・運営がまるごとわかる本|まるごとわかる本プロジェクトチーム|日本法令
アマゾンの日本法人も合同会社ですね。
士業の人も順調に生き残っていくと、士業事務所とは別に、法人を作る先生がたくさんおられます。理由は、自らの社会保険のことや、コンサル料を分けたいなどでしょうか。
それと行政書士や司法書士、税理士は、業務として新たに会社を興したい人の会社設立を支援することあります。
その一連の流れが、この本で書かれています。
この本は、各章ごとの前半にSNSのLINEのような吹き出しの会話調の導入部分があって、内容がわかりやすかったですよ。
なぜ株式会社ではなく合同会社の本なのかは、設立の要件が比較的簡素なので、流れを勉強するにはいいと思ったからです。
そしていつの日にか、士業の事務所と並行して、合同会社を作ってみたいものです。何をする会社か決めていませんがw