11月21日(日)に、私の資格試験人生の関門であるキャリアコンサルタントの実技(ロールプレイと口頭試問)が終わりました。なぜ関門なのかというと、お勉強では成果が出にくいのと、相手との掛け合いを見られるテストですので、出たとこ勝負のところもあるからです。
私の受けたロープレテストのお題は、比較的受け答えしやすい内容のクライエントの役柄でした。
ロープレ中、会話が途中で滞ることはなく、口頭試問も最後まで答えられました。
ですが、やはり本題のロープレでは、緊張と答えやすい題材いう思い込みが合わさって、オジサン脳になって展開してしまっていたと思います。
↑一番アカンやつ
「あの時、こういう風に質問してもっと気持ちを出してもらったほうが良かった」「あの時、何で本筋から逸れた事柄のことを聞いてしまったのだろう」などと、終わってから気づいていますw
このキャリアコンサルタント実技試験は、初めて会った二人が出だしの15分間話すという体裁ですので、具体的な方策を出さないほうがリスクが少なくて良いという、実際の面談とはちょっと違ったところもあるテストになっているそうです。
一般的なマークシート式や記述の試験では、覚えていない所・間違った所は、否応なく✖になるのは納得がいきます。
こういう面接をしているところをジャッジされるというテストは、終わってからの「もやもや感」が半端ないですなw
さて、今回は、そんなわけで、
私がキャリコンサルタント試験のために、副読本として読んだ本になります。
少しでもお金をかけずに試験に受かるためだけなら無くても良い本を、なんで読んだのかというと、キャリコン養成校の教科書は内容的には良いことが書いてあっても、ほんとに読みにくい構成になっているです。まぁ、そもそも試験対策の本ではないですから仕方がないとも言えます。
ですので、別でキレイにまとめている本を読んだ方が知識の定着と時間短縮になるだろうと踏みました。
それとこれとは別に筆記対策用の一問一答式の問題集も買い勉強していました。それはテストのために暗記するということではいいかもしれませんが、ちょっと解説が不十分でしたね。
ちなみに、10月の筆記試験は上出来でして、50点満点中48点の自己採点でした!(マークミスがなければ)
さらにちなみに以下で紹介する本は、キャリコンブログ「みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験(略してみんごう)」の教材ガイドにも載っていました。

新版キャリアの心理学|渡辺三枝子編著|ナカニシヤ出版
キャリアコンサルタントの筆記試験では「理論家の理論」がたくさん出てきます。
養成校の教科書にも載っていますが、詳しく書かれた人とそうでない人がいます。(そして、過去問に出てきた理論家をすべて記載しているわけでもありません)
過去問では結構詳しく問われたりもしておりましたので、一通り理論家の理論を知っておくことが、4肢択一のマークシートの正誤判断になると思いました。
この本では9人のキャリア理論の大家を中心に書かれています。
それぞれの章では出だしの部分で、理論家の人となりについて書かれていますので、少しキャリアコンサルタントの勉強をした人が読むと、単純に読み物としても面白いかもしれませんね。
ちなみにハンセンという理論家は、人生を統合的に設計しましょうとして、人生の意義を4つのLで表しました(レイバー、ラブ、ラーニング、レジャーの頭文字から4L)。
私の世代のハンセンといえば、「うぃ~~」でお馴染みの浮沈艦スタン・ハンセン(プロレスラー)しか頭にないわけですが、まぁ、4LのTシャツを着た(スタン)ハンセンという覚え方が出来ましたのでちょうどよかったです。
ちなみに、理論家のハンセンさんは女性です。
キャリアカウンセリング|宮城まり子|21世紀カウンセリング叢書
2002年に初版なのでちょっと古い本になります。
でも書かれていることは、筆記対策、実技対策の基礎としてたいへん有効だと思います。
そして読みやすい。
本の前半では理論家の理論について書かれていまして、中盤からはカウンセリングの方法・技法について書かれています。つまり、別の角度からの復習になります。
対人支援の職業のベースの基礎知識としていい本でした。
再度、読み返していきたいと思います。
マイクロカウンセリング技法|福原眞知子|風間書房
ちょっとお高い本になりますが、理由はDVDがついているからでしょう。
アマゾンのレビューにも、この本付属のDVDが非常にキャリコン実技試験で役立った!とコメントがあります。
DVDでは悪い例と良い例のロープレが見れます。そして、演者さんの演技がうまくて、キャリコン実技を受ける者にとってはとても参考になりです(ちょっとオーバーにしているのは仕方ありませんね)。
そもそも、私の養成校では教えてくれていた講師がお手本となって実際のロープレを演じてくれませんでした。
山本五十六の名言に「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」とありますが、この「やって見せ」がなかったのです。
なので、お手本無しの手探り状態で生徒にロープレをさせて、それを見ていた生徒もフィードバック(実になることを与える)といいつつ、自分の感想や批判めいたことばかりになって、後味の悪いことも多々ありましたw
話はそれましたが、ようはちゃんとした人がやる実際のロープレをどこかで見て学ぶことから始めなくてはなりません。
Youtubeにもロープレ動画はありますが、生徒がやっているもの又はキャリコン成り立て之人がやっているものは、初めは良いにしても後々参考にならないと思います。
つまり、キャリコン有資格者同士のもの又はきちんと演じているものでないと、いいイメージを持てない気がします。ですので、この本のDVDは私にとって非常に有用でした!
とまぁ書評を書いてきましたが、冒頭で書きましたように、私はキャリコン実技試験に落ちているかもしれませんw
落ちたら、これらの本を再読して、ロープレをたくさんして(ココナラなどで相手役をしてくれる先生がいます)頑張るつもりです。試験は年に3回もありますので気は楽ですね(交通費と受験料は痛いですけど)。