今回は、令和6年12月15日に行われました登録販売者試験、九州・沖縄ブロックの第1章の問題とその解説をしていきたいと思います。
初めにお伝えしておきたいことは、問題文の選択肢で〇になっている文章は、ふわっとでもいいので覚えておきましょう。
と言いますのは、この試験には「手引き」と言われるものがあります。
登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):https://www.mhlw.go.jp/content/001243493.pdf
膨大な量の羅列ですが、この文章を丸暗記すれば合格できるでしょう。でも膨大な時間と労力が掛かってしまいます。(因みに私はこの手引きを読んでいません。このブログは時間の無い人向け用ですし。時間がたっぷりある人は目を通せばいいと思います。)
この登録販売者試験の問題文はこの手引きから出ています。
当局が受験者に知っておいてもらいたい文が問題文として出題されています。
なので問題の文章を理解することは、とても重要になりますし一石二鳥なのです。
結局、多くのテキストの文章も、この手引きと過去問の文章を抜粋したものですし。
登録販売者試験|令和6年九州ブロック|第1章20問
午前の部の問題全文はこちら:https://www.pref.kagoshima.jp/ae10/documents/117610_20241216154038-1.pdf
問1
テキストを読まないでも、大人の知識で、なんとなく解けそうですよね。
アはその通り、
イは「与えることはない」が×
ウはその通り、エはその通り
答えは2番となります。
問2
アのLD50というのは「人体」ではなく「動物」実験で行います。なのでその通り
イは薬の効き方のレベルの話ですね。
無作用量→最小有効量→治療量→(ここから悪影響)中毒量→最小致死量→致死量
となります。なので×
ウはその通り
エは、リスク評価の基準の話です。GLP(Good Laboratory Practice)のLaboは、実験室のことです。つまりまだ人間を対象にした「臨床試験」ではないということです。ちなみに「臨床試験」はGCP(Good Clinical Practice)、クリニックでの行われるということになります。
答えは3番になります。
問3
この問題はテキストには載っていない難問の部類ですが、九州ブロックの令和2年の第1章の3問目に同じような問題があります。過去問の重要性がわかりますね。
「手引き」には、
医薬品毒性試験法ガイドライン に沿って、単回投与毒性試験、反復投与毒性試験、生殖・発生毒性試験、遺伝毒性試験、がん原性試験、依存性試験、抗原性試験、局所刺激性試験、皮膚感作性試験、皮膚光感作性試験などの毒性試験が厳格に実施されている
と書かれています。
問題文の「毒性試験」を念頭に置いて考えると、ウの一般薬理試験は仲間外れで違うかなぁとわかると、選択肢が絞れる問題でした。
答えは3番になります。
問4
アの特定保健用食品は、届出ではなく許可ですので×
イはその通り、ウは健康食品は医薬品と同等のレベルのものではないので×
エはその通り
答えは3番となります。
問5
アはその通り、イはその通り
ウは、税制の対象外ではなく、対象になったなので×
エはその通り
なんとなく医薬に関して耳触りの良い言葉は〇の場合が多いです
答えは2番となります。
問6
アは、通常用いられても副作用が出るので×
イはその通り、ウは、副作用の原因の薬の利用は止めるのが先決なので×
エはその通り
答えは3番になります。
問7
アはその通り、イはその通り、ウはその通り、エはその通り
常識的なことばかりなので、解きやすい問題でした。
答えは1番になります。
問8
アはその通り。私はこの文章は判りませんでしたが、他の選択肢で確実視できるものを選べば正解になりました。
イは、お薬はその患部にピンポイントが望ましいのです。
ウはその通り、エはその通り
答えは2番となります。
問9
アはその通り、イは、お酒のよく飲む人は肝臓の代謝がよく働きます。その結果、お薬の薬効は早く無くなってしまいますので×
ウはその通り
エは、×。「~することはない」と断定している選択肢はたいていは×です。
答えは3番となります。
問10
アは×、小児等の年齢区分は、新生児は4週未満、乳児は4週以上1歳未満、幼児は1歳以上7歳未満、小児は7歳以上15歳未満となっています。
イはその通り、ウはその通り、エは×。大人用のお薬の量を減らしても子供には危険です。
正解は3番となります。
問11
アは、高齢者は65歳以上なので×、イはその通り
ウは×、お薬の効果が表れやすく副作用を起こしやすい
エは、その通り
答えは3番となります。
問12
アは×、デリケートな話だが、行わないわけにはいかない
イは×、胎児に先天異常が懸念されるのはビタミンA
ウはその通り、エはその通り
アとイが判らなくても、ウとエの常識的文章が正解だろうと推測できますね
答えは4番となります。
問13
アはその通り。プラセボ効果のところは問題文のそのまま覚えてもいいと思います
イは×、不都合なことにもなる場合がある
ウはその通り、この文章はよく見かける文章です
エはその通り
プラセボ効果は、医薬品使用による楽観的な結果への期待(暗示効果)、条件付けによる生体反応、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解)があります
答えは2番となります。
問14
アはその通り
イは×、そんなことはないです。
ウは×、開封したら劣化します
エはその通り
答えは3番となります
問15
アは×、治療はできません
イは×、一般用医薬品にもドーピングで引っ掛かる場合があります
ウはその通り、エはその通り
正解は5番となります。
問16
アは×、主体は生活者(購入者・利用者)です
イはその通り
ウは、そんなことはダメですので×
エはその通り
答えは、3番となります。
問17
アはその通り、イはその通り、ウはその通り、エはその通り
サービス問題ですので落とさないようにしましょう
答えは1番となります。
問18
アはその通り、サリドマイドで抑えたい言葉は「催眠鎮静剤」です。ここを別の言葉にする問題があります。
イはその通り
ウはその通り。サリドマイドには、R体とS体があって、S体が血管新生を妨げるのですが、これを取り除いても、R体がS体に変化するので意味がないということです
エは×、日本の対応が翌年までやらなかったので被害が拡大しました
答えは2番となります。
問19
アはその通り、イはその通り、ウはその通り
エは、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度ではなく、医薬品副作用被害救済制度です
答えは2番となります。
問20
アはその通り、イはその通り
ウは、最近の一種ではなく、タンパク質の一種です
エはその通り
答えは2番となります。
サリドマイド訴訟、スモン訴訟、HIV訴訟、CJD訴訟、C型肝炎訴訟は、第5章と関係してくるので、第1章のうちに薬害の基礎固めをしておきましょう。
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今回の一カ月で合格ラインに乗せる話ではなく、来年、登録販売者試験を受けたい人で時間的に余裕のある人向けになります。
計画的に時間が取れない人や、確実に合格を勝ち取りたい人で、勉強方法について不安のある方は、思い切って、教えるプロの講義を受けた方が良いと思います。
自分で勉強すると、どうしても科目に偏りが出来てしまいます。この登録販売者の試験は、上記に書きましたように、章ごとに足切りがあります。例えば、苦手な所を完全に捨ててしまうと合格は難しいでしょう。
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確かに、独学と比べると費用は掛かってしまいますが、受かってしまえばその費用のことなんか忘れてしまいます。
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