貸金業務取扱主任者試験|令和6年の試験問題と解説|問題16~20

R6貸金業務取扱主任者試験 貸金業務取扱主任者

今回は、令和6年度の貸金業取扱主任者試験、問題16から問題20を見ていきたいと思います。

法及び関係法令に関すること(問題1~問題27)

問題16 登録行政庁の監督

R6貸金業16

①は、「できる」ので×

②は、その通りなので○ 取立て制限者には、キツい規制があります。そして、取立て制限者と知りながら、貸金業者の役員が取引を行った場合、その役員の解任を命ずることができるのです。

③は、暴力団とのつながりは一切ダメで登録取消処分に該当するので×

④は、貸金業法第二十四条の六の三では、内閣総理大臣又は都道府県知事は、その登録を受けた貸金業者の業務の運営に関し、資金需要者等の利益の保護を図るため必要があると認めるときは、当該貸金業者に対して、その「必要の限度において」、であり、事情を考慮することなく、重大性・悪質性のみに着目ということは×

答えは②となります。

 

問題17 個人信用情報の提供

R6貸金業17

aは、貸金業法第四十一条の三十五に、「極度方式基本契約その他の内閣府令で定めるものを除く」とありますので×

bは、加入貸金業者は、その同意の記録を、指定信用情報機関が個人信用情報を保有している間、保存の義務がありますから×、因みに、指定信用情報機関は、作成後3年の保存しなければなりません。

cは、その通りなので○

dは、その通りなので○

答えは④cdとなります。

 

問18 利息の制限

R6貸金業18

①は、出資法は「年20%を超える」場合、重い罰がありますが、問題文は超えていないので大丈夫となり×

②は、貸し付けた金額で利息制限法の利息の制限は変わってきますが、いずれにしても保証料が10%だと、年20%を超えてしまいます。超えた分は無効になります。変動しない通常の貸付けで年20%を超える保証契約を締結した場合は、出資法で罰せられます。なので×

③は、媒介手数料の上限は5%ですので×

④は、その通りなので○

答えは、④となります。

 

問19 指定紛争解決機関と紛争解決手続

R6貸金業19

①は、その通りなので○

②は、契約締結前の書面にも、契約締結時の書面にも両方に、指定紛争解決機関の商号と名称を表示しなければなりませんので×

③は、その通りなので○

④は、その通りなので○

×を選ぶ問題でしたから、答えは②となります。

 

問20 返済能力の調査、資力を明らかにする書面

R6貸金業20

返済能力の調査もこの試験ではややこしい部類に入ります。まず、当該貸金業者合算額=自分の店で貸したお金(極度額も合算)と、個人顧客合算額=当該貸金業合算額+他の店で借りたお金、を念頭におきます。

この当該貸金業者合算額が50万円を超えるとき、または、個人顧客合算額が100万円を超えるときには、資力を明らかにする事項を記載した書面の提出・提供を受けなければなりません

①は、その通りなので○、40万と70万で110万になり、個人顧客合算額が100万円を超えます。

②は、その通りなので○

③は、過剰貸付けの除外契約はカウントされないので×

④は、テキスト上には無い初見の問題と思います。③が×なので消去法ですね

答えは、③となります。

 

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資格予備校大手のTACからテキストと問題集

解説が詳しくてこのセットを繰り返し回して記憶すれば独学でも合格点に達すると思います


TACの問題集

技術評論社|貸金業務取扱主任者合格教本

重量が軽くて平易なテキストです。わかりやすく解説しているので、過去問の固い文章とのギャップに初めは戸惑うかもしれません。私はこの教本をメインで使いました。

問題集

金融財政事情研究会|貸金主任者試験ポイント50模擬試験付

こちらには2回分の模擬テストが付いていました。模擬テストはたぶんこの本だけだと思います。

私は、この模擬試験が欲しかったので2023年の新古本を買いました。個人的なことですが、この本は文字が小さくて読むのが少々辛いですw

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