今回は、令和6年度の貸金業務取扱主任者試験、問題１１から問題１５を見ていきたいと思います。
貸金業者は、お金を借りたい顧客に、契約前にその内容を十分に理解してもらうために、
契約締結前の書面（契約の内容を説明する書面）と
契約締結時の書面（契約の内容を明らかにする書面）という、2段階で説明しなければなりません。
そして、貸付けに係る契約の記載事項は、この契約締結前なのか、契約締結時なのか、見分けられるようになることが肝要になってきます。
法及び関係法令に関すること（問題1～問題２７）
問題１１ 契約締結時の書面
契約締結時の書面の記載事項が変更になったときで、重要なものは新たに再交付しなければなりません。それが何なのかを理解する必要があります。
①は、その通りなので○
②は、貸付けの利率は重要事項なので×
③は、極度方式基本契約を締結し、極度方式貸付けになる場合には、「簡素化書面」の交付をして、その後、「1か月以内の一定の期間における貸付け、及び、弁済その他の取引の状況を記載した書面」＝マンスリーステートメントの交付に替えることが出来ます。
簡素化書面は「契約年月日及び貸付けの金額等を記載した書面」のことですので、交付する必要がありますから×
④は、元の額を上回らない額まで引き上げるときは、契約変更時の書面の交付は不要になりますので×
答えは①となります。
問題12 契約締結時の書面
①は、契約についての保証契約を締結する場合に、保証人の商号、名称、氏名、住所に変更が生じたときに、再交付しますが、元の契約のときは必要が無いので×
②は、利率の引き下げは、顧客にとって有利な変更になるため、書面の再交付は必要がありませんから×
③は、その通りなので○
④は、当該変更が生じた事項のみを記載するのは×
正解は③となります。
問題13 帳簿の備付け
ａは、代理店も帳簿の備付けは必要なので×
ｂは、その通りなので○
ｃは、保証人、弁済者は、債務者の承諾が無くても閲覧できるので×
ｄは、その通りなので○
答えは③のｂｄとなります。
問題14 取り立て行為の規制
①は、時間が間違い。午後9時から午前8時までが正しいので×
②は、要求をしてはダメですが、弁済を受けてはならないとはなっていないので×
③は、要請を受けているか否かにかかわらず、が間違いで×
④は、その通りなので○
答えは④となります
問題15 監督 開始等の届出
ａは、債権を譲り受けた場合には届出は必要が無いので×
ｂは、その通りなので○
ｃは、その通りなので○
ｄは、30日以内ではなく、2週間以内なので×
答えは③ｂｃとなります。
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資格予備校大手のTACからテキストと問題集
解説が詳しくてこのセットを繰り返し回して記憶すれば独学でも合格点に達すると思います
TACの問題集
技術評論社｜貸金業務取扱主任者合格教本
重量が軽くて平易なテキストです。わかりやすく解説しているので、過去問の固い文章とのギャップに初めは戸惑うかもしれません。私はこの教本をメインで使いました。
問題集
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