現在、社労士とキャリアコンサルタントの登録を済ませ、開業準備中の私です。
開業に際してやることがいっぱいあるのですが、キャリアコンサルタントをなぜ受けたのか?
養成校を選んだ基準、養成校での学習、国家試験への対応など、忘れないうちに書いておこうと思います。
そもそもこのキャリアコンサルタントという資格には賛否があることは養成校に申し込む前にある程度知っていました。「否」の部分を知っていてなぜ受けたのか、まずそのあたりから書いていきたいと思います。
キャリアコンサルタント資格への賛否について
私が初めてキャリアコンサルタントと対峙したときの話
この資格についてはだいぶ前から知っていました。
どちらかと言えば、昔は使えない資格として私の印象が強いです。
それは、かなり前は民間資格だったし、国家資格になったあとも業務独占ではなく名称独占だからです。
(因みに、昔は公的風だった産業カウンセラーが、民間になって、替わりにキャリアコンサルタント資格が国家資格化したような感じです)
それとずいぶん昔に私はハローワークを通して介護の資格をお金をもらいながら取ったのです。
その介護の教育を受ける前に「ハロワークの方から来ました」的なおじさんの面談を受けました。
「ここにある紙に書いて」と実に雰囲気の悪い高圧的なおじさんです。
当時は「なんのこっちゃ」でして「誰やねん!このおっさん」っていう感じです。
後でこのおじさんがキャリアコンサルタントという仕事で、ジョブカードというのを書かせることをやっているのがわかり、私のこの資格に対する印象は悪いものになりましたw
みんながみんな、感じの悪い指示的で、企業や学校を引退しても過去から抜けきれず偉そうにする人っぽくはないですが、そういう人がいるのは確かです。
そもそも、人間は会ってすぐの指示的な人間に自分を開示しません。警戒するのは仕方がないことです。心理カウンセラーとかキャリアコンサルタントとか以前の普通の対話においてもです。
もっと言えば、自分自身が自分の中を覗く行為すら、しんどさを感じるのです。過去を振り返ることがつらい時期もあります(時間が経てば平気、聞き方がスムーズなら平気ということはあります)。
けっこうこういう指示的な人がキャリコン業界の上の方にいるらしいとも聞きます。
まぁ、いい反面教師になるわけですけども。
で、以下の文章はキャリアコンサルタントに全面的に期待を寄せている人は読まない方がいいと思います。
インターネットで言われていること|キャリアコンサルタントについて
メガネ転職コンサルという方のYouTubeです。この方はお若そうですが、実に歯切れのいいことをお話されます。業界の表と裏を話してくれます。
この人に対する賛否もあるでしょうけど。
まぁ資格や業界の表面ばかり知っていても、裏面を知らないと後でわかったときのガッカリ感はものすごいものだと思います。
この役に立たない国家資格3選。キャリアコンサルタントは最後に長く時間を割いておられます。
5分20秒位からですね。
で結論を7分45秒で話されています。私もうすうす感じていましたがそういう部分もあるんだろうと。そもそも、キャリアコンサルタントに関わる厚生労働省系の団体が2つありますから。
2つ目のネットの情報は
です。このサイトはものすごく網羅的に日本にある資格のことを書いてくれています。
サイト運営者自体が、土地家屋調査士・行政書士といった難関資格を取られていますので、世の中にあふれている「テキトーに書いたランキング」や「資格学校の呼び込みに使われる実際よりも少ない勉強時間で合格できる!のサイト」よりも信憑性があります。
その中のキャリアコンサルタントについて書かれていることは、メガネ転職コンサルさんと同じような内容でした。
これを読んで気を悪くされる人もおられるかもしれません。
私は民間資格であっても、国家資格であっても、世間の実業で使えない(例えば採用されない、お金になりにくい)であっても、その人がその資格を取ったことで人生の意義を見出せるのならば、全然OKだと思います。
このお二方は、お金をかけてこの資格を取るのであれば、別のもっと資産価値のある資格を薦めてくれているわけです。
こういう負の考えは、当たり前ですが、どっぷりキャリコン界の「正の立場」にいる人は認められないと思います。
ちなみに私は養成校でやんわりと「ネットでこういう…」をいうと「ネットの話は嘘が多い」「ネットの意見を鵜吞みにしない」などの答えが講師から返ってきました。
旧日本軍の国民統制のようです。
そもそも、この養成校はネットで見つけて、zoomによるWEBの講義だったんですけどね。
賛の話|キャリアコンサルタント業界に曇りなし
そのネットでは「賛」「正」をキラキラした言葉で、この資格の有効性について書かれている人たちもいます。
まぁ、キャリコンの養成などで事業展開していますので、増える方向を突き詰めると「批判的意見を排除」になるのはわかりますけどね。
私の座右の銘の一つに「巧言令色鮮し仁」があります。うまい話には裏があって「仁」が少ない。
ツイッターなどのSNSでも過度な美辞麗句の発信者は、その者に「なんらかの利益」が入るように仕掛けています。だいたい、新規のキャリアコンサルタントに向けて「ヒヨコ狩り(セミナーを売る)」をしつつ、その受講者も時間が経てばおなじようなことを始める人もいる。ちょっとした「ねずみ講」の様相も呈してきています。ちなみにキャリコン系のセミナーは値段が高いものが多いです。
余談ですが、そういう美辞麗句系のキャリコン万歳の人には、向こうからSNSでフォローしてきたからフォローバックしたのに、数日したら外す人がいますw。一時の虚栄心(フォローが多いということ)を満たすために、長い目で見て大損しているのが分からないのでしょう。それ以来その者の言葉はすべて空疎なものに変わるというのに。そして、内容が面白くもないし、そもそも薄いので、こちらも外すことになりますw
話を戻しますと、キャリアコンサルタントを絶賛して紹介するのは、だいたいは資格商売の人たちですね。
そもそも、このキャリアコンサルタントの使命が何なのかがわかってくると、この仕事でできることは人の心の「触媒」「呼び水」的な働きでしかありません。つまり、表に立つのではなく、あくまで主役は「相談者」なのです。キャリアコンサルタントは裏方なのです。
キラキラ系はどうも自分を輝かせることに力点を置いているように感じてしまいます。昔ハロワにいた指示的なおじさんも裏方意識がなさすぎたんだと思います。
他には、個人でキャリアコンサルタント試験の対策を商売としてされている人もいます。
こちらの人たちの中には、全面的に「賛」というわけではなく、資格当局への不信感はありつつも、このキャリアコンサルタントで出来ること、それ自体はすばらしい仕事なので「賛」とされている人が多いようです。
私もこの意見に賛同します。
国家ぐるみの資格商売と揶揄されても、それでもなおこの資格の有用性は何なのか。のちのち書いていきたいと思います。
終わりに
物事は両面から見て、自分に合うのか合わないのかを見た方が、後々の納得感になります。
決定するまでは、あれこれ頭の中を巡らすことでしょう。
人生の数か月間は、この資格試験のために時間を割くわけですし、お金もかかってきます。
私は、否の部分、キラキラ系の裏、時間・お金のことなど総合考慮して、それでもこの資格を取ることに決めました。
理由はいくつかあるのですが、それはまた別の日に書いてみたいと思います。