海事代理士試験の勉強方法 あれば勉強はかどる編 その他書籍

図書館の写真海事代理士

海事代理士試験一発合格のため他にどのような書籍を使っていたのか

前回は海事六法についての概要と、使い方を説明しました。

海事代理士試験の勉強を海事代理士合格マニュアル」⇔「海事六法」の繰り返しというのが、この資格試験においては、順当なやり方だと思います。

私も、基本、そのやり方で、言葉に慣れさせて記憶していきました。

でも、しばらくすると、やっぱり、もっと基礎的な理解がないと過去問を解いていても、たとえ正解しても「なんか、おもしろくない」という、もやもやした状態におちいります。

たしかに、過去問をやっていても、理解が深まることはありますが、脳に、記憶の定着をむりやりさせていますので、いつかキャパシティが一杯になり上手く行かないのでは?と感じるようになりました。

たとえば、商法に「船荷証券」「海上運送状」という言葉があります。

文字を見ると、なんとなく、意味もわかりそうです。

私が受けた試験でいいますと、令和元年度、商法問1の(3)では、「運送人は、[   ]の記載が事実と異なることをもって善意の第三者に対抗することができない」という問題でした。

これは、商法760条そのまんまです。答えはその[船荷証券]なのです。

答えは合っている。「船荷証券」の100%を知りたいわけではないんだけども、もうすこし、「うっすらでもいいから、その意味とか役割が知りたい」と思うようになりました。

ランプを持つ手の写真

普通、勉強するとなると、初歩的な解説書、基本書、参考書、そして並行して、または、後続して問題集を使用すると思うのですが、今回の海事代理士試験対策においては、順番が違っていました。

それは、受験者数が恒常的に少ないので、出版物も少なくなるのは仕方がありません。

ということで、私がこの海事代理士試験の対策として購入してきた書籍を、説明していきたいと思います。

海事一般がわかる本

「海事一般がわかる本」成山堂書店 山崎祐介著

こちらの本は、非常にわかりやすかったです。

これから海に携わる仕事をする人を、対象にした基本書ですね。

本自体も分厚くありません。

本の前半部分は、船体構造、操船、気象海象など、海事代理士試験には出題されませんが、海や船に興味がある人にはいい内容になっていると思います。

これらはもしかして、海事代理士として海運関係の人とお話しする機会があるなら、海洋関係必須の基礎知識かもしれませんね。

海事代理士の試験と重なるのは、本の後半部分です。

法規に関する解説があります。

そんなにたくさん解説されているわけではないのですが、知識の下地として良いと思います。

たとえば、試験の科目の中に、海上交通安全法というのがあります。

この科目も、過去問を記憶すれば、答えられなくはないのですが、いまいち釈然としない科目なのです。

文字で、地図的なことを覚えるのは、難しい

航路名にも、条文にも「東西南北」が使われていて混乱するのです。

この本には図解付きで、日本の11の航路について説明があります。

これは、すごくありがたかったです。

現代海商法

「基本講義 現代海商法」 成文堂 箱井崇史著

こちらは、題名が示すように、海商法の本になります。

たとえば、海上の輸送に関して「共同海損」という独独の損害・費用の分担方法があります。

過去問をやり込めば、解答は出来るかもしれませんけど、条文を読んでも、いまいちピンときません。

そういった疑問に答えてくれる本です。

便覧、参考書として使うのが、いいですね。

私は、この本のおかげもあってか、商法は10問中、10問の正解でした。

海事代理士筆記試験 1限目 商法の自己採点

海事代理士筆記試験 1限目 商法の自己採点

ちなみに、題名に「基本講義」と銘打ってます。

実務者には「あたりまえ」のことかもしれませんが、初学者には、はっきりいいますと、かなり難しいと思います。

ですので、わかる部分、テストに関連する部分をサラッと読むのが良いかもしれません。

テストまでの時間のこともありますので、深掘りは受かってからでいいと思います。

概説 海事法規

「概説 海事法規」成山堂書店 神戸大学海事研究科海事法規研究会編著

こちらは、「海事代理士合格マニュアル」とおなじ、成山堂書店さんの出版です。

「海事代理士合格マニュアル」の各章の解説部分の最後の方に(教科書・参考書)として、この本を挙げておられました。

実は、「海事代理士合格マニュアル」には、他にもたくさん、書籍を挙げておられますが、値段も高いしキリがありませんので、私は、「概説」のこちらを購入した次第です。

上で紹介した「海事一般がわかる本」が、これから海の仕事につくことを希望している、生徒向けとしたら、こちらの「概説・海事法規」は、その大学生向け、みたいな感じです。

めくれて行く本の写真

科目ごとにページ数もかなり取ってあり、概説と言えども、大学の講義で使う教科書の感じです。

たとえば、「船舶職員及び小型船舶操縦者法」には、乗船履歴を合算して乗船期間を出して、海技士の受験資格があるかないかの計算問題が、出題されることがあります。

これも過去問を繰り返し解けば、解答は出来るようになるのですが、その知識のベースがないので、私は釈然としなかったのです。

この本で、その用語などの意味を知って、理解が進んだと思います。

海事代理士資格試験  絶対に一回で受かりたいと思ったので

繰り返しになりますが、私は、一回で海事代理士資格の合格を決めたいと強く思っていましたので、問題を解く前の基礎固めのために、これらの書籍を求めた次第です。

これらがなくても、もしかしたら、私は試験に受かっていた可能性はあります。

ですが、私は、みずからを凡人と認めています。

うまく行った人の行動を「へぇそうなの」と、そっくりそのまま真似ても、うまく行かないことも多々ありました。

そもそも、他の資格試験では、ちゃんとしたテキストはあるのが普通です。

しかし、この海事代理士資格試験には、過去問題集はあっても、試験に特化した教科書がない、つまり、テキストという先生はいないのです。

先生がいないことは仕方のないことですので、他の海事の先生に教えを乞うという感じですかね。

私は、これらの本が、合ったおかげて、モヤモヤとした疑問は、あらかた解決されましたし、過去問を記憶するためのベースになったと思います。
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