特定行政書士取得体験記① 特定行政書士とは

令和4年度特定行政書士テキストなど 行政書士

私、令和4年10月16日(日)にありました特定行政書士の考査=試験が終わり、このたび、特定行政書士の付記がされました。

付記というのは、一般的に言うと備考欄に書かれるみたいな感じですかね。

日本行政書士会連合会の中にあります行政書士検索で調べると特定行政書士の欄に「〇」がされていました。

まあ、その前後で何か特別な変化があったのかと言えば、特には何もないのですけどもw

これから、自ら動いていって、変化があればいいなと思っています。

あと、当ブログにおいて、「行政書士の試験」の内容を飛ばして、「特定行政書士」の話になりますこと、ご容赦くださいませ。

以下には、特定行政書士のちょっと概要に触れてから、私がやった試験の対策などを書いていきたいと思います。

特定行政書士とは?

特定行政書士は、行政書士に登録している人が受けられるモノになります。

なので、行政書士に受かって、登録の済んだ人が直接関係してきます。

ですので、現在行政書士を名乗れる人で、特定を取ろうかなと考えている人(=ものすごく少ない)に向けての記事になります。

でも、行政書士受験の人にも将来を見据えた場合、まったく無駄話にはならないと思います。

では、この特定行政書士を取るとどうなるのか?

一言で言いますと、行政に対して「審査請求」ができるようになることです。(行政書士法第1条の3第1項第2号)

個人的に謎なのは、行政書士は、その試験で行政3法(行政手続法、行政不服審査法、行政訴訟法)を、まあまあみっちり勉強します。名前も「行政」と付いているのですが、この「特定」を取らないと出来ないことになっています。一方、社会保険労務士は、その試験勉強で、ほんとにあっさり、提出先と期限くらいしか覚えないのですが、出来てしまうところです。ほとんどの社労士は、行政法とは何かを勉強していないのにもです。

あと、注意点としましては、この審査請求は、行政書士が業務で関わったものに関してのみ審査請求ができるものでして、限定的なモノになってきます。(同法第1条の3第2項)

なので、はじめに案件を引き受けて行政が拒否したときに、どうしてダメなのかを問うものです。いきなりの審査請求の依頼を、初めてのお客から受けることは、出来ないようになっています。

多くの場合は、自分が依頼された書類が申請拒否された場合に、お客さんの意向を聞いて、行政に審査請求を出すことになります。また、他の行政書士が同じように弾かれた事案を任されるケースも想定されています。

とは言え、後からわかったことですが、審査請求をして、処分がひっくり返ることは、ほんとに少ないのが実情のようです。お役所もみっちり検討して処分を出しているのですから、まあ、当然なのでしょうけども。お役人の余程のミスや恣意的なことでないと、通らないのでしょう。

しかし、依頼人の権利を守るためには、持っておいても無駄にならないと思います。

許認可において、依頼者ご本人が役所の処分に納得いかないときには、審査請求を、ご自分でするか、弁護士に頼むか、特定行政書士に頼むかになると思います。書類作成を頼んだ行政書士さんが特定を持っていないと、このいずれかを別個に検討することになるからです。つまり、自分の案件を他で処理されてしまうということですね。

特定行政書士いらない説

しかしながら、行政書士で活躍されている人の中には、この特定の付記は「いらない、無駄」と仰る行政書士の先生もおられます。

まあ、無くても今のご自分の仕事が回っているので、無駄と判断されているのでしょう。

YouTubeやSNSで、堂々といらない!受験費用が高い!と話しているのを見ると、その反対側のまさに受けようとする受験者の気持ちが判らないんだなぁと思うしかありませんw

自らの成功体験を大事にするのはわかりますが、それを押し付けるような話し方をするのは、ちょっと、得策ではないと思います。

「へえ、特定受けるの? 勉強と仕事たいへんだから私は今は無理やわ。でも、受かるように頑張りや」と言えばいいような気がします。

しかし、確かに、高いですw 8万円もしました。費用の内訳は、VODによる講座があるので、この分が高いのでしょう。あと、受験者数も登録している人からすると少なめなので、スケールメリットが働かないのもある気がします。

ちなみに私の県では、行政書士は832人おられるそうですが、特定を持っている人は44人、約5%しかいません。

私が特定行政書士を目指したのは、箔付けという意味もありますが、審査請求することを想定して取りました。

今後、法改正が起こって、いきなりの審査請求ができるようになれば、取得する人も増えるのかもしれませんね。

それと、試験の内容、ボリュームのことですが、国家資格のサガで、年を重ねるごとに、着実に問題の文章の量が増えてきている感じがします。ですので、早く取得することに越したことはないと思いますし、また、これから受験料も上がるかもしれませんね。

最後に、この試験は過去問題が出回らないのです。過去問風なのは、少し古い対策本と連合会のHPに有料の一問一答問題があります。これをベースに私は受験しました。しかし、手探り感が否めなかったので、このブログで来年受けられる人の参考になればと思い、書いていこうと思ます。

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