試験に出る内容の理解を理解するためには必要でした|独学でガンバル!
前回の記事、ローコスト編では、
とにかく低予算で、この海事代理士試験に受かりたい人向けに書きました。
「国土交通省の過去問のみで頑張る方法」もしくは「海事代理士合格マニュアルをプラスして頑張る方法」というローコスト方法です。
実際今までの試験では、このやり方で受かってきた人も、おられると思います。
ですが私は、自らを「凡人である」と自負しております。
私はローコストなやり方では不安だったのと、自分にとっては非効率だったので採用しませんでした。
非効率とは、逐一、法令をネットで検索しプリントする手間と労力が、めんどくさいからです(一部はやりましたけども)。
問題を解きながらその都度、ネット検索し条文を画面上で読み込むことも出来なくはないでしょうけど、私は手元に紙があった方がしっくりする性格でした。
それと私はこの海事代理士資格に合格して、将来的に他の士業と絡めて活かすことも考えていましたので、資格に合格することのみでは、なかったこともあります。
偉そうですが、先を見据えていたといいますか。その時に、紙の本が手元にあった方が良いという判断です。
まぁ、実際はどのような勉強方法でもいいので、とにかく試験に「受かってから」であることは重々承知しております。
海事六法について|海事代理士試験|独学でガンバル!
まず、この海事代理士の試験勉強がはかどるアイテムとしては「海事六法」があります。
ドーンって感じの本です。
重いし文字は小さいし、ですが、法令集なので仕方がありません。
英語の辞書と比べますと、ちょっとお値段も高めかもしれませんね。
余談ですが、私が受けた筆記テストの会場では、これをテスト直前に見るために持ち込んでおられた人もいましたw それはさぞかし重かったろうに。
あと、この本の全部に目を通して記憶するのかと言えば、そうではありませんので安心してください。
この中の部分部分を読み込めばいいのです。
写真の、色の変わった部分が、ひんぱんにめくった部分になりますね。
海事六法の上の3分の1くらいは、真っ白な部分もあります。
この白い部分は、船舶の構造や機関や設備・防火といったエンジニア的船員さんのための部分です。
手続きが主な仕事である海事代理士には、この辺りからは出題されません。
色の変わったところを全部合わせても、どうでしょう、実際は4分の1くらいかもしれませんね。
(2024年度版が出ています)
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海事六法の使い方|独学でガンバル!海事代理士試験
前回の記事で説明しましたように「海事代理士合格マニュアル」で出てきた問題の下部の「ヒント」のところは、この海事六法で検索して読むことをおすすめします。
ちょっと、勉強に勢いがついている日なら、その調べた条文の前後も読んだりもしていました。
そして、見たところには黒鉛筆で線を引き、丸をして、さらに部分的には書き込みもしています。
色ペンだと裏ににじむかな?と思って黒鉛筆にしました。
実際数か所、色ペンでも引きましたが、その時はにじんでいなかったけど、まぁ、ペンの種類によるかもしれませんね。
この試験の出題においては「穴埋め記述」がたくさん出題されますので、ふわっと理解しただけでは、試験当日に答案用紙に答えは書けないかもしれません。
ちょっと見にくくて恐縮ですが、このように文字を書かせるのが全体の半分くらいあるでしょうか。
(問題によっては10点全問中、全部が穴埋めの問題もありますし、逆に全問が番号選択の問題もあります)
ですので、普段の勉強から、用語を紙に書いて覚えるということをした方がいいのです。
私の海事六法に、丸で囲んだ用語は「海事代理士合格マニュアル」に出ていたところや、重要そうな部分です。(新しいモノがでました!↓)
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あとで、六法だけを使って読み込む際に、その丸で囲んだ部分を、書き取りして覚えたりしていました。
その海事法令にまだ馴染んでないのですから当然なのですけど、はじめは辛いです。
でも、人間は慣れていくものでもあります。徐々に理解できるようになりますよ。
もし今までに他の資格で、たとえば「危険物取扱者」とかの普段の生活にあまり関係のない資格の勉強を、テキストの丸覚えで行けた人は、そのちょっと量の多いバージョンと、思っていいかもです。
ちなみに海事六法は、例年4月頃に、新しいのが販売されるみたいです。
私の受けた令和元年度は、前回書きましたように、2科目増えました。
下の写真でいうと14番「領海における外国船舶の航行に関する法律」と20番「船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律」です。
「領海における・・・」は、私が購入した2019年度の海事六法に載ってありました。
しかし、残念ながら「船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律」(シップリサイクル法)は、平成31年4月が施行日でしたので、2019年の海事六法の印刷のあとに施行された法律でしたから、載っておりませんでした。
これは仕方がないことですので、e-Govで検索しプリントアウトしました。
法と施行規則あわせて、結構なボリュームです。
ですので、海事代理士試験範囲の新しい法律に馴染むためにも、新しい海事六法はあった方がいい思います。
新しく出された法律に対処する方法|独学でガンバル!海事代理士試験
過去に出題されておらず、海事代理士合格マニュアルにも当然載っていない法律を、条文から勉強するのは、すごく不安なことでした。
しかし嘆いても仕方がありませんので自分で、想定されるであろう問題を作って行くしかありません。
「領海における外国船舶の航行に関する法律」は、海事六法に載ってありました。
しかもこの法律は、わずか13条の法律です。ラッキーです。
私は、穴埋めで出されることも想定し、自分で穴埋め問題を作りました。まぁこれは、中学・高校のときの社会科の試験のときの感覚ですね。
ちなみに施行規則は六法には載っていないので、e-govからプリントアウトしました。
結局、この「領海における・・・」は、問題形式としては易しい番号選択の問題でしたが、穴埋め対策していたおかげで、10点中9点正解でした。
次の新しい試験科目は、「船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律」です。
前述したように、海事六法にはこの時点で載っていませんでしたので、プリントアウトした条文そのものが、私のテキストになります。
そこから、出されるであろうと予想したものを、書き出していきました。
そして「文字だけ」だと難解な手続きを、図解にしたりもしました。
こちらの「船舶の再資源化・・・」も、結局、穴埋めではなく、番号選択でした。
でもまあ、こちらも10点中9点とれましたので、勉強方法としては間違っていなかったと思います。
で、結局は、今後「海事代理士合格マニュアル」で勉強される次の受験者の方も、まだ、この2法律では、過去問として、積み上がっていないのでこの私の方法に似たやり方を、ご自分で編み出して、対処されるしかないような気がします。
(新しく海事代理士合格マニュアルの8訂版がでましたので、この2法律の過去問対策ができますね!)
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因みにこの海事代理士筆記試験は、20科目うち4つのメイン科目は20点配点で、あとの16科目は10点配点の、計240点満点の試験になります。
私は、自己採点で213点=約88%でした。
これはあくまで、そして永遠に仮ではあります。
当局からは自分が何点だったのかは、教えてくれませんので、自己採点で判断するしかないです。
結論的には筆記試験は、通過すればいいのですけども。
私は以前にも書きましたように、一回で、この海事代理士試験に是非とも合格したかったのです。
福岡や東京に行って受験する移動のコストが、バカにならないと思ったからです。
それと、先に行政書士試験は合格しておりましたから、その行政書士と絡めて、この海事代理士資格を使えたらいいなと思っておりましたので、けっこう勉強には燃えておりました。
その他にも数冊、理解を深めるために、ひいては、試験合格のために購入しております。
次回はそれらの書籍を、解説していきたいと思います。