海事代理士試験の勉強方法 筆記試験編 三限目(来年の参考で) 

夕暮れのコンテナ船の写真海事代理士

海事代理士筆記試験 三限目について

今年の海事代理士筆記試験は、9月25日に終わったばかりですので、実質的には、この記事は、来年、この海事代理士資格を受けることを検討されている人や、今年、この試験で惜敗した人に向けて、私が昨年度受けた試験についての話を、投稿しています。

令和元年度の海事代理士筆記試験の3時限目になります。
この3時限目は(13:00~15:10)という2時間10分の長丁場になります。

(実は、このあとの四限目も2時間10分なのですが)

この2時間10分という時間だけで、もう、宅建士のテスト時間を越えてしまっています。

腕時計の写真

越えてはいますが、穴埋め記述、語群選択、〇☓問題と、正解肢のチョイスに、そう時間はかからない設定になっていますので、時間を気にすることはなく大丈夫です。

とは言えですね、この3時限目は、時間として長く、かつ、科目数も多いので、疲れたと言えば、疲れました。

10点配点の科目が、7科目もあります。
7科目目は、今年から組み込まれた「領海における外国船舶の航行に関する法律」も入っています。

三限目はすべて、10問10点配点の科目ばかりです。

ちなみに、私は、3時限目のトータル70点配点で61点の得点でした。

海事代理士筆記試験三限目の解答用紙と自己採点

海事代理士筆記試験三限目の解答用紙と自己採点

海上運送法(配点10点)

名前の通り、この法律は、海上での運送を規定したものになります。

一口に運送と言っても、

定期なのか、不定期なのか、
定期だったら、旅客なのか、貨物なのか、
旅客だったら、一般なのか、特定なのか、

と枝分かれした「航路事業」の名称をまず押さえることです。

そして、今度は、その「航路事業」の開始、廃止、運賃について

許可なのか、
届け出なのか、
認可なのかを、

押さえていくことです。

「海事代理士合格マニュアル」の海上運送法の冒頭部分に、図表がありますので、これを活用するのも良いと思います。

私は、この表を別の紙に書き出して、過去問と条文から加筆していました。

海上運送法の許認可のまとめ

海上運送法の許認可のまとめ

あと、条文をまとめたものも別の紙に向きだして作成して、ファイルにしていました。

条文だけだと、こんがらがってくるので、面倒ですが、抜き出したのです。

海上運送法の条文のまとめ

海上運送法の条文のまとめ

この海上運送法は、10問全部が、穴埋め記述ですので、漢字の書き取りをしながら勉強した方が
記憶に残りやすいと思います。

ほとんどは「法」から出ていますので、鉛筆で書き込みをする私の海事六法の、「令」や「規則」のところは、キレイなまんまでした。

ちなみに、私は10問中10点でした。

港湾運送事業法(配点10点)

港内での運送業務に関する規定です。

一般港湾運送、港湾荷役、はしけ、いかだなどでの業務と、それらを、検数したり鑑定したり検量したりする業務に関する法律になります。

コンテナを引っ張るボートの写真

港湾運送は、どちらかというと「規制」する場面があったからでしょうか、罰則が問題になっていたりします。

港湾運送事業者が「下請け」に仕事を振る際は、その引き受けた仕事の70%は、自らがやらないとダメなどもあります。

この法律の条文は40条くらいですので、読み込みは、まだ楽な方だったと思います。

では、本番のテストの話。

大問1.では、一問中2肢あって、それらが、正正正誤誤正誤誤のどれになるかを答える問題が、5問でした。
これ、2つの肢を両方理解していないと、間違うように出来ていますから、あいまいな知識だと正解できないのです。
私はここで、2つ✕になりました。

あとの大問2.は、語群からの選択問題です。

私は10問中7問の正解でした。

内航海運業法(配点10点)

この法律は、国内の海運業を規定する法律です。

国内の事業だからなのか、許可ではなく、届出でOKの場面が多かった印象です。

定期航路船の写真

海上運送事業法との絡みが問題となる場合もあります。

「数字」の問題も過去問で行くと毎年出ていて、トンメートルを答えるものです。

配点10問すべてが、穴埋め記述の問題となりますので、過去問の繰り返しと条文の読み込みが大切になります。

条文は30条程度ですし、ほとんどは、法からの出題ですので、条文の読み込みで対策できます。

私は、配点10点中、8点となりました。

ちなみに、模範解答では「百トン(100t)」のところを私は「100トン」
「三十メートル(30m)」のところを私は「30メートル」としておりました。

「これはさすがに、〇でしょ」ということで、〇にしております。

港則法(配点10点)

こちらは港の中のルールになります。
法自体は50条程度ですし、それに条文の前の方に、重要事項は集まっています。

施行令では「別表第二」というのを覚える必要があります。各県の特定港を、答える問題も過去問でありましたので。

特定港のある地名は、ひっかけ問題が作りやすいです。
例えば、熊本県の特定港は熊本港である:、島根県の特定港は松江港である:、となります。

旅客船の写真

あと、港則法43条を準用するのか、しないのかという、細かい問題もあります。

これは特定港で規定されていることが、その他の港でも適用するのか?という問題になります。

例えば、港長の「移動命令」というのがありますが、準用されると、これは「指定港以外の港」にも適用するということになります。

「する条文」と「しない条文」があってややこしいので、私は、別の紙にまとめておきました。

港則法43条についてまとめた紙

港則法43条についてまとめた紙

港則法の施行規則は、各港の細かいルールが書いてあるので、それは膨大にありますが、ほとんど出ません。

基本は、施行規則第一章の通則からの出題だと思いますので、過去問に出てきたところを押さえて対処する方が良いと思います。

  • 大問1.は語群選択が7点配点で、
  • 大問2.は、正正、正誤の例の答え方が3問でした。

私はこの港則法は、8点となっています。

海上交通安全法(配点10点)

海には見えないですが、航路という地上で言うところの道路みたいなのがありまして、そこを通らなければならないルールがあります。

船はブレーキがないので急には止まれませんので、一方通行、右側通行、避航することなどが、決められています。
また、船があまりに大きい時や、危険物を積載しているときのルールも規定しています。

この航路名は必ず覚えるしかないです。

たまに、その航路での個別のルールも聞かれることがあります。

私は、「海事一般がわかる本 成山堂書店」の図表で対応できました。

  • 大問1.で、この航路の問題が出まして、速力の制限が全区間であるのは?という細かい問題でした。私は2問中、1問✕でした。
  • 大問2.は語群選択の問題です。
  • 大問3.は、例によって2肢の正正、正誤の問題でした。

この法律では、私は10点中9点でした。

海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律(配点10点)

こちらは、おそらく多くの海事代理士受験生が、得点しにくいと感じている科目だと思います。
なぜかというと、まず、条文の多さです。それと、過去問を見ても、問題がいろんな箇所から出されているのです。配点10点なのに。

項目を分けて整理していくしかありません

油なのか、有害物質なのか、船舶からの生活排水なのか、
船舶からの排出なのか、港湾施設からの排出なのか、
提出先は、環境大臣か、国土交通大臣か、海上保安庁長官か、地方運輸局長か、

を区別できるようにならないといけません。

また、海洋汚染等防止証書という船舶の航行に必要な書類を受けるためには、船舶国籍証書のように中間検査、臨時検査などを受けなければならないことなども、覚えます。

ちなみに「概説 海事法規 成山堂書店」には、この法律について、詳しく書いています。

「概説」といえども、かなり詳しいです。深入りは禁物ですので、テストに関係あるだろう部分を、過去問などを参照して自分なりに選択し、読むようにしました。

あと、条文を抜き出して、自分なりの穴埋め問題も作成しました。A4用紙が4枚ほどになりました。

海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律の条文をまとめた紙

海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律の条文をまとめた紙

では、本番の試験問題。

  • 大問1.は、語群の穴埋めで、配点5点。
  • 大問2.は、〇✕問題。ですので、正解率は50%です。配点5点。

法律の量は多いのですが、問題の出され方は、易しいです。

私は、この法律は、範囲が広く難しいと思っていたので、重点的に勉強しましたので、
10点配点中10点でした。

領海における外国船舶の航行に関する法律(配点10点)

これは、この年から新しく筆記試験の科目に加わった法律です。

条文数はすくないです。海事六法にも、掲載してありました。
この新しい科目への対処方法は、私の過去の記事に書いておりますので、ご参照ください。

海事代理士試験の勉強方法 あれば勉強はかどる編 海事六法
試験に出る内容の理解を深めるためには 前回の記事、ローコスト編では、 とにかく低予算で、この海事代理士試験に受かりたい人向けに書きました。 「国土交通省の過去問のみで頑張る方法」もしくは「海事代理士合格マニュアルをプラスして頑張る...
  • 大問1.は語群穴埋めでした。配点5点。
  • 大問2.は、これも〇✕問題でした。配点5点。

始めて出題されるからなのか、問題は平易な感じがしまして、ラッキーでした。

私は、この科目は、10点中、9点となりました。


海事代理士試験筆記試験の、3限目の7科目については、以上になります。

次回は、ラストの4時限目の科目について、私なりの解説を書いて行こうと思います。

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