ビジネスを始める前に100冊読む⑩

みぃさんと3冊 その他資格・書評

三月になりました。

社労士になるための事務指定講習は半分提出して、添削してもらったモノが返ってきました。

一応、提出前に見直しをしたのですが、結構見落としもありましたね。

多くの個所に「提出先記入・確認」という朱色のゴム印も押されていました。

これは、例年、この事務指定講習を受けている人の書き洩らしが多数発生するので、ゴム印を当局で作られたのかな?などども思いました。

 

さて、三月には、給与計算実務検定2級の試験もあります。

社労士試験には出てこない電卓使用の問題もありますので、慣れもある程度要りますね。

 

後半の事務指定講習の課題は、少しずつ書けるところ(名前とか住所とか)は書きましたが、見直しはこの給与計算実務検定が終わってからやろうとおもいます。

 

話は変わりますが、

コロナ禍ですので、いろんな会で、セミナーがZOOM等で行われていますね。

田舎に住んでいる私としましては、都会の町までいく交通費や時間を考えると、受けていないだろうと思うセミナーも、ウェブで開催してもらっていますので、気楽にお話を聞くことができます。

この点は、試験合格後、諸先輩の生の声を聴く機会の少ない田舎住みの人間にとっては、良かったです。

 

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方|岩田松雄|サンマーク出版


著者の岩田松雄さんは、日産自動車から海外留学し、その後コカ・コーラ、ボディショップ、スターバックスと経営してこられています。

この本には小難しい経済理論が書いてあるのかといえば、全くそういうことはなく、ご本人の挫折と苦労と努力の変遷が書かれています。

人間らしさや人間臭さは、リーダーには必要だと感じさせられます。

私は、この本を読んで、岩田氏の経験やそこから出る雰囲気が誰かに似ているなぁと思いました。

その誰かとは、漫画「キャプテン」の谷口キャプテンです。

人がついていきたいと思うのは、自分より努力や苦労をしていて、それを表に出さない上司・先輩だったりします。つまり、そのことが人間的に尊敬できるかどうかだろうと思います。

リーダーになろうとするのではなく、まわりに推されてリーダーになる。これが理想のリーダーの姿だと思っています。と著者も語っておられます。

 

私の高校のときのクラブ活動の同期のキャプテンの奴は、まさにそういう奴でした。中学の時は別のスポーツをやっていて、競技としては経験者には後れをとっていた彼なのですが、最終的には、その人柄で、顧問・先輩に推されてキャプテンになったのです。

引っ張るタイプのキャプテンではなく、やっている姿勢を見せて動かすタイプの奴でした。

当時は高校生でしたから、彼の決めることに文句を垂れたりした私ですがw、今では、高校生で上記のことが出来ていた稀有な人間だったと彼を密かに尊敬しております。

 

士業は、独立開業して、ずっと一人の個人事業主として活動するにしても、そのお客様は中小企業のトップであることが多いと思います。取り立てて、それらの人に「リーダーとは!」と講釈を述べる必要は全くないと思いますが、その企業の根本的なところの分析はできるのかな?と思います。

 

労基署がやってきた!|森井博子|宝島社新書

今回は、女性の労働基準監督官で、その監督署長も務められたとことがある人の書かれた本になります。

 

前回も、労働基準監督官だった人で現在は社労士をしておられる方の書かれた本を紹介しました。

この二つは労基署の内実や、ご本人がお仕事で取り組んでこられた活動内容を知る良書です。

バブルの崩壊後、景気の悪くなった会社が社員を部品のように扱うことによる悲劇が多く発生しました。

そして、ようやくそういう悲劇を経て、近年法改正が行われて、これから実効性が試されていくことになろうかとおもいます。

こういう世の中の流れは、労働犯罪による多くの犠牲とそれを許さない社会の雰囲気がつくったものです。

これらを実行性のあるものにするためには、労基署の役割・存在は大きいわけです。

かといって、公務員の残業時間の多さが問題になっていますので、一人当たりの業務量を増やすことではなくて、人員を増やしていくことが必要なのだろうと思います。

あと、兎角、経営者層には、労基署を蛇蝎の如く嫌う人がいると聞きますが、お察しの通り重大な法令違反をしているからこそ、嫌うわけなんでしょうね。

労基署に限らず、署のつくお役所は警察権が付与されていますが、いきなり逮捕・送検されるわけではなく、こちらからアプローチを先んじてすれば、会社の屋台骨を揺るがすことにはならないと思います。

 

労基署の調査のやり方と対応がわかる本|土屋留美|日本実業出版社

士業の連合体に勤務する社労士の先生が書いています。

労働基準監督署については、社労士試験でも言葉としては出てきますが、その活動内容まで勉強するわけではないですし、その先のどう対応するなどは全くわからないのが実情です。

ですので、こういう概説の本から労基署を知ることは、今後、使用者側・労働者側どちらに立つにしてもとても意味あるものだと思います。

この本には、

・調査の種類

・出される書類、提出する書類

・調査の際、監督官はどこを見てくるのか

・来る前にどういう改善をおこなうべきなのか

・送検された事例

などが書かれています。

社労士試験で見聞きしたことの復習と、その先のことが書かれていてとても勉強になります。

 

実際、業務するには、この本に書かれたことをベースとして、それぞれを自らで掘り下げていかなければならないと思いました。

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