ビジネスを始める前に100冊読む⑦

ヘレと本あいさつ・雑記

以下にあるのは、最近の筋トレブームの火付け役にもなられているテストステロンさんのツイートになります。

昔、著書も読んだことがありますし、フォローもしています。

筋トレの効能は良いことの方が多いでしょうから、おおむね賛同します。多くのリツイートもほとんどが賛同の意を表していらっしゃる。

健康維持のための筋トレには、大いに賛成するところです。それによって、心の健康もよくなることでしょうし。

でも、二言三言、言わせていただくと、

「気に入らない先輩も怖い面接官もいざとなればひねり潰せる」=全能感というのは、

その考えを突き詰めると「いじめられっ子がいじめっ子に変身」につながってしまうことになるのではないかなと危惧します。なぜなら、精神構造は同じになってしまうからです。

もちろん、全員がそういうふうになるわけではないのは承知しています。

でも、それを裏付けるリツイートとして「刈られる側から、刈る側へ」などと、穏やかでない意見もありました。

テストステロンは攻撃性も高めてしまう男性ホルモンなので、理性的でないセーブできない人はちょっと心配です。

それと、筋トレのみをしたって、リアルに対人的に強くなった思うのは、大いなる勘違いです。

このことも全員が勘違いするとは思っていません。でも一部の人は、その勘違いに引きずられて、より弱い人間を見つけるいじめっ子になってしまわないかと思います。

いじめの連鎖ほど、ばかばかしいものはありません。

そもそも筋トレは、一般スポーツの基礎筋力をつけるためのトレーニングの一環です。

今まで何もしてきていない人が筋トレをしたくらいで、人間を捻りつぶせると考えるのは危険です。筋繊維は太くなりますが、筋トレのみで武力が上がるわけでもないですから。

ですのでよほど我慢できないくらい悔しいことがあって、公的機関の救済も期待しないのなら、捻りつぶせる方法を習得したほうが合理的です。その使用は自己責任でお願いします。

下のユーチューブは、朝倉未来選手のサブチャンネルで、朝倉未来氏のスタッフの佐々木君の知り合いの岩本健太さんとの動画になります。

岩本さんは、柔術界のトップ選手で、この時点で早稲田の理工の大学院生でいらっしゃる。一見、おとなしそうな優しげな青年ですね。動画の冒頭で紹介されていますが、彼ならば、普通の人ならば、リアルに捻りつぶせると思います。関節がいくつあっても足りないでしょう。


岩本さんのほかには、大みそかに、朝倉未来選手と戦ったドミネーター聡志選手は、大学院出の大手食品会社に勤める会社員です。彼も一見、優しそうで柔和な感じのする人ですが、DEEPという有名な格闘技団体の王者でもありました。左の人です。

動画の冒頭をご覧になるとわかると思いますが、受け答えもとても優しげであります。でも、体つきは、ボディービルで鍛えたものではない野生動物のそれです。

上のお二人は、ウルトラ特別な例ですので、一般サラリーマンには、いわゆる格闘技でなくても、従来の武道でも全然かまわないと思います。むしろ、ケガが少なくていいかもです。

前置きが長くなりましたが、

いずれにしても、ツイートを見て思うのは、いかに多くの「大人のいじめ=パワハラ」が世の中で横行しているのかがわかります。私自身も、実際に「そこまで言われなくても」という理不尽な目にあったり、同僚に対するものを見聞きしました。

以前に書いていますが、個別労働紛争解決制度のあっせんの事例数で一番多いのは「いじめ・嫌がらせ」です。

このほど、ようやく、パワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)が施行されました。労働環境の改善に向けて、前進したのは良いことだと思います。

しかし、いまのところ、罰則の規定はありません。会社のトップの英断がなければ、絵に描いた餅になってしまうのは避けて欲しいところです。

つまりは会社トップの「泣いて馬謖を斬る」的な考えがなければ、ハラスメント問題は無くならないでしょう。だいたい、ハラスメントする人間というのは、ある一定の権限を与えられた者が多いです。もしくは、営業成績が良い人間など。こういう人間がハラスメントしていたときに、この人間をかばうのではなく、公正・公平に、懲戒できるかということです。

それでも、いじめをゼロにするのは、人を攻撃しないと快楽を得られない精神的にアレな人がいる限り、難しいですが、法整備や教育で、雰囲気でいじめに加担している人への抑止につながればいいなと思います。

あと、パワハラしてきた人間に、仕返ししたい気持ちはわかりますが、暴力や、その他の犯罪行為をすると被害者としての立場がなくなってしまいます

格闘技で強くなって仕返しするのは、相手をその練習の一環であると認識させて、私闘ではないことを証明しなくてはなりません。現実的に相手が、のこのこ道場にくるかという問題もあります。

ですので、どうしても悔しくて苦しいのであれば、会社の相談窓口を飛ばして、公的機関や司法、マスコミに助けを求めるのも、私はアリだと思います。

もし相手方が下記に紹介する本に書かれているハラスメントの中にある行為を仕掛けてきたとして、それが暴行や性的な犯罪行為をしてきているのでしたら、仕事うんぬんの関係は向こうから壊してきていますので、刑事、民事で戦った方が今後にも良いと思います。

職場のハラスメント早わかり|布施直春|PHPビジネス新書

新書サイズで読みやすい構成になっています。

厚生労働大臣の指針に沿って、パワハラ的なものの中で、なにがアウトで、なにがセーフなのかをわかりやすく解説しています。

指針は、5つの要件、6つの類型で示されています。

指示や指導を受けがたいがために、労働者側でも極端な人はすぐにハラスメントだと言ってしまう人もいますが、この指針に沿うことで、指導とハラスメントの線引きができて、労使双方にとって良いことだと思います。

私が会社の社長なら、社員の皆さんに一冊づつ配ってもいいなと思いました。

結局のところ、経営を安定的に成長させるのは、社員のモチベーションの維持が基本にあるからです。配ることによって、ハラスメントは起こさせないようにするという会社の意思表示にもなりますし。

パワハラ・セクハラ・マタハラ相談はこうして話を聴く|野原蓉子|経団連出版

著者は、臨床心理士、産業カウンセラーとして、多くの相談を聴いてきたプロでいらっしゃいます。

本の内容は、その事例集となっています。

ハラスメントの相談を受ける人は、企業の立場に立ちつつも、労働者の気持ちに共感し、ことが大きくならないうちに、解決策を講じていく一端を担うことになります。

とりわけ、このハラスメントの問題は「初動」が肝心であると強調して書かれています。

つまり、会社がハラスメント問題を放置すると、会社の存続を揺るがす大問題に発展してしまうかもしれません。不幸にもハラスメントを受けた人が自死をしてしまった場合、多額の損害賠償の支払い、社会的信用の失墜など、大企業なら存続できても、小企業ではそれも無理になることに繋がりかねないのです。

そうでなくても、公的機関に駆け込んだり、マスコミに情報提供することも、会社経営の大打撃になることは否めません。でも、ハラスメントを受けた人の怒りや悲しみ・痛みを思うと、それもやむなしと思うところもあります。

ですので、そうなる前に、話を聴くことが重要になってくるわけです。話は、被害者・加害者双方からヒアリングして、会社トップと話し合い、その英断を待つことになります。

法的にも、社内には、ハラスメントの相談窓口を設置する義務があります。社外の相談窓口として、弁護士・社労士やカウンセラーに委託することもできるようです。

社内で作った相談窓口の担当者がパワハラ気質の人だったりしたら目も当てられませんし、狭い会社だと、会議室の内容がすぐ漏れることもあるでしょうから、外に作る方がハラスメントを受けた人間の気持ちを開示すると思われます。

いずれにしても、聞き手に「聞く技術」がなく、法や前例に沿ってのみに終始し、決めつけてはならないとしています。それは被害者から聞くだけではなく、加害者から聞く場合もです。

気持ちに寄り添って、本音のところを聞き出し、社内での改善策、公正公平な懲戒、配置換えなどを約束し、気持ちを抑えてもらうわけです。

今回、法が施行されましたので、それによって、会社の中で研修などの教育を行い、会社で取り組む姿勢を社員に表すことも重要だと思います。

経営層のブレのない判断基準を明確にして、先に伝えておくのも、トラブル抑止とトラブルになった時のスジミチになるだろうと思います。

それにしても、こういう話を聴くことは、聞き手もさぞや疲れることだと思います

科学的な適職|鈴木祐|クロスメディアパブリッシング


こちらの本は、アマゾンプライムにあったものですので、現物は手元にありません。

結論から言いますと、目から鱗、若いうち大学生くらいのときにこの本があったらよかったのになぁとしみじみ思った次第です。

随所に科学的な統計で裏打ちされていて、いままでの職を選ぶことに関しての考え方を根本から洗いなおしています。そして、章ごとに格言が書いています。

いろいろ項目を分けて、給料の多さでも、好きなことを仕事に選ぶことでも、憧れの業界でも、仕事の楽さでも、性格テストでの判断でも、直感でもなく、

適職とは「幸福が最大化される仕事」と定義しています。

反論をお持ちな人もおられると思いますが、統計データで示されているようですので、その反論自体が、脳に存在するバグ=バイアス=偏見なのかもしれません。

この本では、人間がだれでも陥りやすいバグ=バイアスのことも詳しく書かれています。

好きを仕事にした人と、

社会的貢献ができるという情熱で仕事をする人と、

仕事は仕事と割り切って考えている人

の三人がいて、一番スキルがあって継続性のある人は、残念ながら三番目の人だそうです。

やりたいことを仕事にしても、その気持ちは長続きしなかったり、付随の仕事にモチベーションが下がったりします。なんとなく始めた仕事をだんだん好きになっていくほうが、仕事の効率が高いそうですね。

この本の後半部分は、いろんな手法で表を書いたり、簡単な自分の思考を日記のように書いていき分析するやり方が載ってあります。

私は実際にやってはいませんが、自分を分析するのはなにかと有効かと思います。

上で紹介した2冊と関連しますと、会社ぐるみでブラックな会社であっても、通常、根掘り葉掘り聞きだすことはできません。向こうも採用段階では、良いことばかりを強調してきます。そこで、分析するのがとても有用になってきます。幸福の最大化を目指すなら、この見極めを自分を客観的に見て、むしろ、自分の判断は危ういものとして、適職選びを進めていった方が、良いと思います。

とにかく「一番だましやすい人間は、すなわち自分自身である」というのは肝に銘じたいと思います。

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