本格的に資格試験に参入する前にマンガ本を読んでみよう
もし、あなたが資格取得を考え始めて、その受けたい資格に関してのマンガ本が出版されているなら、試験勉強を始める前に、又は、勉強を開始した初期の段階で、さらっとでも、その資格に関するマンガ本を読んでみることを、強くお勧めします。
なぜなら、その資格勉強の内容や、その資格を取った後の業務の内容と、自分の性格や、やりたかったことに、ミスマッチが起きることがあるからです。
たとえば、中学・高校時代に、数学・物理に対して苦手アレルギーがあったのに、電気工事士や土地家屋調査士を目指すのは、そもそものハードルが超高いですよね。
ええ、私のことです。
自分の性格、文系・理系の適合性、勉強のために割ける時間、人生でやりたいこと、資格をもっていて安心できること、その資格の社会的評価、資格の難易度などを、総合的に考慮して、その勉強を始めるか否かを決めることになります。
一度、難関と言われる資格の勉強を開始すると、初期投資に結構なお金と、その後に膨大な時間を充てることになります。
その勉強が「自分の性に合ってないな」と気付いたなら、引き返すのは早い方が絶対良いですし、他に自分に合った別の有益な資格をサブとして考えていたのならば、早くそちらに移って、全精力を注力した方が絶対良いですよね。
そのためにも、資格に関するマンガ本は、勉強を始めた初期の段階ではすごく有用です。
おすすめします!
と言いますのは、マンガ本は「これはちょっと合わないな」と判断する材料としては、すごく丁度よいのです。
しかも、マンガ本なら、値段も少額の痛手で済みますし。
読んでみて自分の性に合っていると判断して、その資格を「受験するぞ!」と心に決めたのなら、そのマンガ本を読み込むことで、初期段階に資格の基本の理解にもつながります。
私よりちょっと前の世代の人では、マンガを低俗・低級なものとして扱っていましたが、今ではその有効性は認められてきましたし、事実、絵や動き、ストーリー性のある話の構成は、専門用語も頭に入ってきやすいのです。
マンガの役目は、絵とストーリーで私たちに訴えかけることですから、これらに初耳の専門用語が絡んでくると、脳に馴染みができやすいのです。
例えば、昔見たアニメの一部分なんかでは、日常生活では全然思い出せなくても、シーンを見た時に無理に思い出そうとしなくても、次のセリフが出てくることってありませんでしたか。
ラピュタの「バルス!」とか、ガンダムの「親父にもぶたれたことないのに!」とか。
なぜなら、テキストで初見の専門用語は難しすぎて、すぐにその意味が理解できないからです。
勉強を始めたばかりの頃の、テキストを読んでも「何言ってるのかわかんない」状態は、独学者の初めの挫折ポイントだと思われます。
理解できないという理由で、イライラして勉強を辞めてしまうという選択よりかは「ちょっとマンガ本を見てみるか」くらいで、初めのうちはちょうど良いと思います。
そのあと、勉強を進めていくといづれにしても、テキストも問題集も何度も繰り返し読むことになります。私の場合、マンガ本がその最初の筋道を作ってくれていました。
ただし、マンガ本だけでは資格試験は合格できません。そして、残念ながらマンガ本が出版されていない資格もあります。
それらは仕方がないので、なるべく初学者向けの易しい本を初めに選びましょう!
資格勉強のテキストはあなたの先生となる|初期に相性のいい先生を探しましょう
私のテキスト選びで重要だったは、本屋さんでその手に取ってパラパラ見たテキストは、文字・紙を通して、語りかけてくれそうか?ということでした。
そして、リアルの世界でも、一人の先生を師と仰いで話を何度も聞いて理解を深めていくパターンもあれば、同じジャンルの他の先生の話を聞いて回り、別の意見・角度で理解が深めていくパターンもあります。
資格試験のために通学や通信を選んだ場合、相性の良くない先生だと勉強を進めていく中で「なんかしっくりこないなぁ~」とわかったとしても、変更が効きにくいです。
そして、しかもそのコストが数万円から数十万円と大きいです。
無駄ではないのでしょうけど、時間のロスもとても痛いです。
市販の書籍では、書いている先生との相性(あなたと本のコンセプトとの相性)が自分とは「合わないな」と感じたら、別の書籍に切り換えることは容易で、コストも通学に比べたらずいぶん少額となります。
例として私の場合、直近で受けた社労士試験のテキストで、一番初めに音声はポッドキャスト的な配信と条文ベースの本がセットになったものを、アマゾンで取り寄せたのです。
音声ダウンロードとテキストで、7000円もしないので「こりゃ安くていいや!」と思って購入したのです。
初めのうちは、まあ、労働基準法くらいまでは、とりあえずこんなものかと聞いていたのです。
先生の声は、男性の低くて聞きやすい声ではありました。
しかし、先生が口を開いたときのなんと言いましょうか「チャ」とか「パッ」とかいう音が気になりだしたのです。
教室での講義とか動画配信なら、まだ気にならなかったことかもしれませんね。なんせ音だけでしたから。
これは後でわかることなのですが、このセットのテキスト本体の方も、あまりに基本のことだけを掲載したものであって、私が過去問で間違えた箇所をこの本で調べようとしても、その条文すらないことがありました。
なので、このテキストも社労士資格の勉強に本格参入した後は、使わなくなりました。
まぁこの初めてのテキストの書籍代はある意味、無駄となりました。
ですが、通信や通学で同様のことがおこっていたら比べ物にならないくらいの、かなりの金銭的痛手とストレスだったかもしれませんし、そもそも、嫌気がさして受験に挫折していたかもしれません。
余談ですが、ユーチューブの中に「社労人」という社労士受験ユーチューバーがおられまして、私は陰ながら同士と思っています。
その方は、今回で2回目の社労士受験でいらっしゃるのですが、関東圏にお住まいで、大手予備校に通学をされておられるようです。
そのユーチューブでのトークの中で、社労人さんのクラスは初めは15名ほどの受講生がおられたようですが、直前期には半分くらいの8名になったそうなのです。
まあ、社会人の通学では、転勤とか退社とか家族の都合など、いろんな要因があると思いますので、すべてがすべてではないでしょうけど、20~30万出してても途中で受験日を迎える前に、この資格試験レースから「退場」する人は、多数おられるのです。
話を戻しますと、そのテキストとの相性が合わないと分かったあとに、私は再度の相性のいい「先生」探しをしました。
私は社労士試験にあたって、紙の本だけで勉強をこなしていくのは、最近の自分の集中力のなさと眼精疲労(老眼w)で「ちょっと無理かなぁ」と思っていました。
ですので、音声を聞いたり動画を見ながらのものがよいと感じていました。
前述のテキスト選びでも、音声のダウンロード付きの教科書を選んでいたのもそのためです。
私は、この時期、次の自分にあった「先生」を探すのに、結構悩んだ気がします。
そして、値段との兼ね合いもあり、大原の社労士24というパワーポイント?を使った動画配信のもの「のみ」を取り寄せました。
さらに、この社労士24に「直前対策」をつけると、12万くらいになっていたと思いますが、私は付けませんでした。
なぜなら、直前対策の意味すらその時はよくわかっていなかったことと、単純に、お金のことで、です。
まあ、この社労士24自体が本科コースの人のオプションの位置付けみたいな感じだったようですけども。
値段は社労士24「のみ」でも、8万円くらいですので、書籍のみで考えるとすごく高く感じてしまいますが、通学・通信に比べたら、まだまだ全然安いです。
この社労士24のテキストは、他のテキストと比べて、大判ですごく薄いです。
動画の内容を印刷したものでこのテキストは成り立っていますので、復習用にどうぞと言った感じですね。
基本のことを中心に、マニアックな部分は極力除いていたようです。
結論的に言えば、私はこの社労士24を使ってよかったと思います。
他には、TACの過去問やツボという問題集、その他まとめ集、LECのテキストと問題集、毎月発行の社労士V、そして資格予備校各社が4月5月以降に出してくる模試を使っていました。
まとめ|独学初学者の難関資格試験のテキスト選び
その資格と自分の適性を見るために、初めにマンガ本を読むことを強くお勧めします。
失敗が少なくなりますのでね。
そして、その資格の受験を決めたなら、テキスト選びは自分といい相性のものを選ぶことが重要になってきます。
途中で「違うな」と思ったら、テキストを早めに替えて、軌道修正は出来ます。
資格を使った仕事は、とにかく取得することから始まります。
道のりは長いですけど、がんばってください!