資格学校のユーチューブで社労士試験の雰囲気をつかむ
先日の「個人編」に続きまして、今回は「社労士試験対策でユーチューブを活用する」の第二弾、「資格学校編」になります。
社労士試験の初学者で「独学で行こう」と決めた人が、一番初めにわからないことは、社労士試験という敵の全容を把握するのが、書籍の前書きだけでは不完全で困難なことです。
だいたい、わかったころに、試験直前期に入るかもしれませんw
以前の記事にも書いたのですが、どうしても労働基準法から始めるのですが、ペースがつかめていないので、ゆっくりと労働科目を勉強することになる人が多いでしょう。
資格学校なら、そのカリキュラムがそうなっていますし、受講者はそれに沿って行けばいいのですが、独学者は、進むべき方向性やスピードがつかめず、直前になって「間に合わない」「終わらない」事態になりえます。
そのまま、合格への勉強スタイルが確定しないまま、5月6月の「やることテンコ盛り状態」に突入すると、どうしても不得意科目がおざなりにされやすいです。
私自身は、そのことを念頭に置いて、社会保険科目と一般常識を、早めに取り掛かかったつもりでしたが、根本的な勉強量が足りてなく、本番試験での年金科目の択一式は、ギリギリの低得点でした。
難関資格とりわけ社労士試験においては、不得意科目があることは、合格から離れてしまいます。
学生の頃の中間期末テストで不勉強・不得意があっても「なんとかなった」ことがあるとおもいますが、
資格学校の配信は、あたりまえですが、どうしても商売につなげる企業としての側面がありますから、ちょっと古いものを配信したり、その資格学校の教材ありきでの解説もあったりします。
初学者・独学者は始めの段階で、社労士試験の雰囲気、資格学校の教え方などを感じることができればものすごく儲けものですね。
以下では、私が、社労士試験対策として、見ていたユーチューブを紹介したいと思います。
資格学校の先生の解説を聞いていても、始めうちは「この先生は何を言っているのかちょっとわからない状態」となると思います。
でも、年が明けて、春が来る頃には(もちろん別で勉強を積み重ねながらになりますけど)、ユーチューブでの過去問などの解説を聞いていると、正解できなくても「あのあたりの話のことだな」と、おぼろげながらわかってきます。
頑張って継続していきましょう。
実際に私が見ていたユーチューブチャンネル 資格学校編
以下の資格学校のYouTubeチャンネルでは、直前対策などの講座もありますので、次の試験が初めての独学初学者の人は、講義の内容はまだ難しすぎて、わからないかもしれません。
ここでは、雰囲気をつかむ感じで、ご自分の耳や目に合いそうな声の質や、講義の構成などで、見る見ないを判断されて、内容については「こういう感じの問題なのね」くらいでいいかと思います。
そのあと、「独学は無理そうだな」と判断されたなら、相性の合う・合わないを基準にして、通信や動画配信講座を考えられるのもいいと思います。
フォーサイト 加藤先生
フォーサイトには、名物講師がお二人います。
こちらの加藤先生の「直前ヤマ当て講座」は、全部聞かせてもらいました!
何と言ってもタダでです!
「過去に択一で出されたので、出されるとしたら選択が狙われるのではなかろうか」というフレーズ、耳に残りました。
優しい語り口でいらっしゃるので、万人にも聞きやすいと思います。
もう一人の二神先生の「リアルタイム講義」も見ました。こちらはフォーサイト生をメインの対象にして、過去問の解説などをリアルタイムでされています。二神先生は、始めはやさしげですが、解説のときは白熱してきて、声に力が入っておられましたね。
LEC 澤井先生
LECは、実際の教室での講義の内容を長めの動画で配信してくれています。いかにも講義という感じの動画です。
カメラで、上から問題の書かれた紙を映しながら進めていく感じになります。
「大手」ですので先生の数も多いのですが、私は澤井先生の話し方がいいと思いました。
余談ですが現在、ツイッターでフォローしていますw
このミニマックス動画は、抜粋された20問を解説されています。ちなみに、LEC生は800問!みたいですね。
話し方や、受講者への鼓舞の仕方が、お上手ですので聞きやすいです。
クイズ番組の司会者のようですね!
お話を聞いていて感じることは先生は、LEC生だけでなく万人の社労士受験生に話しかけられている感じがしました。
今年はコロナ禍のこともあり、助成金のことなどで、社労士を世間が必要とするなら合格者を増やしてほしい!と当局に向けて希望されていたのが印象的でした。
一発合格TV 岡先生
こちらの岡先生は、ご自身の著書をベースに解説動画をあげておられます。
岡先生は、TACから「比較認識法で社労士マスター」という本を出されていますね。
選択対策と択一対策の2冊になります。私はそのうち択一対策の本を購入していました。
科目内でのミニ横断整理といった感じで、一問一答にも近いので細切れ勉強にはとても良いです。
新しい2021年度のものは、12月末に発売されるみたいですね。
(発売中です!)
こちらの岡先生の社労士試験向けチャンネルは新しいのですが、今年の試験の後も、頻繁に動画をアップされていて、理論的に勉強方法を解説されています。
すごくためになりました。
科目の勉強そのものを着手する前に、社労士試験制度のことや脳のしくみや勉強時間など、作戦会議を自問自答することが、難関資格攻略になることだと私も思います。
クレアール 北村先生
北村先生は、「給与計算実務検定」のテキストも書かれています。
私は来年の3月の試験を受けてみようと思っています。
(追記:その後、給与計算実務検定2級を受けました!合格していました!)
で、この動画は、ちょっと古いです。注意してくださいね。
北村先生は、話に緩急をつけて丁寧に解説されています。
別の動画で、先生の試験日当日の解答速報の解説を見ました。
盟友の斎藤先生と談笑しながら、上の動画の講師の顔でなく、普段の感じではない柔和で受験生の労をねぎらう感じがとても良かったです。
大原社労士24 金沢先生
過去の記事にも書きましたが、私は、この大原の社労士24を12月中に注文して、ちょうどクリスマスのあたりに、テキストが家に来ました。すでに講座は始まっていて、少しだけ出遅れになりましたが、気にしていなかったです。
私は、この「社労士24のみ」しました。
オプションとして「直前対策」をつけると12万円くらいになるようですが、そもそも、この時は直前期?直前対策?っていう認識しかありませんでしたし、何より金銭面の理由もありますw
「のみ」でしたら約8万円です。
書籍で独学を考えたら、それでも高いですが、本の小さい字を読むのがつらい(加齢に伴う心身の変化=老眼)ことがありましたので。目が疲れると耳で聞くしかないですし、動画ならまだ目の疲れはマシになりますので。
実際の社労士24では、金沢先生は出てきません。パワーポイント動画での講義です(最後の最後、社一の講義が終わった時に、ちょっとだけ登場されて、受験生にエールをいただけます)。
金沢先生のパワーポイント的な動くテキストでの解説と、歯切れのいい語り方がわかりやすいですよ。
実際の金沢先生の別の講義風景を流した動画では、けっこう「あの~」っておっしゃっているんですね。意外でしたw
社労士24では、語呂合わせがたくさん出てきます。私自身、語呂合わせが好きな性質ですので、はまりやすかったです。
ときおり、昭和に少年時代を過ごした世代のネタを話されます。
- サブちゃんが俺の死に水を都はるみ
- はましょうご
- しおじい
健康保険法での
ビーフ 石井の むな肉 ゴム肉 ミートセンター ニュークイック は圧巻の語呂合わせです。
まとめ|社労士試験対策でユーチューブを活用する
YouTubeで、資格学校の動画をみることで、受講者がどういうことを教わっているのか、問題の解き方などが、全部ではなくても感覚的にわかってきます。
これらも早めに知っておいて、損はありません。
私は、独学、とりわけ市販のテキストと問題集のみを使用して、試験の突破を生きがいにしているわけではありませんし、それが崇高だとも思っていません。
お金の面と地理的なことが問題なければ通学することが一番、勉強内容の理解がしやすいことは明白です。
通勤の定期券の範囲で資格学校に通えるなら、そうすることに越したことはないと思います。
ですが、都会に暮らしていないと通学することは、交通費や時間を考えると、基本無理になってきます。
そういう人は、どうにかして通学者との情報の差を、少しでも埋めるように模索することになります。
ユーチューブでの資格学校の動画は、さながらデパ地下の試食ですね。
かいつまんで、ご自分に合う先生を見つければいいですし、もし時間が許すのならいろんな資格学校のいろんな動画を見ることは、とても有益だと私は思います。
そうして独学初学者の人は、お気に入りのチャンネルを見つけて、今のうちに敵である試験内容の雰囲気をユーチューブでつかんでおくのがいいですね。
来年の直前期にはタダで各社の講師陣が威信をかけて出してくれる予想問題もありますし。
そういうものを、あなたの資格ライフに取り入れて活用して、合格の筋道を作られたら良いと思います。
がんばってください!