ずいぶん書評から遠ざかっておりました。
2月に開業しましたので、もう「ビジネスを始める前に」ではなくなっていますが、100冊行くまではこのタイトルで行こうと思います。
読書の現状は、実務のたくさん本を購入しては「読みかけ」の状態になっております。
今は社労士とキャリコン(と海事代理士)の登録は済んでいるのですが、4月15日に行政書士の登録が済むはずです。とはいえ、証票やバッジはゴールデンウィーク明けみたいなので、ちゃんとした状態に成るまでは、もう少し掛かります。
その行政書士の業務なのですが、何を基軸にしていこうかといろいろと考えました。
大合併で面積は広いけども、人口がどんどん減っていく自治体で何が出来るのか。
地域貢献という本懐との齟齬は、うまくいかない気がしますし。
う~ん
鹿児島県は実は、日本トップクラスの農業県ですので、農地や農業法人に関連した業務を目指すことにしました。
まず手始めに、農業とそれにまつわる環境をザっとでも知らないといけないなぁと思いました。
はっきり言いますと、何も知らない状態からのスタートになります。
Amazonで良い本はないかと検索すると「農業会議所」というところが本を出しています。
あとでわかったのですが、この農業会議所は、自治体に置かれている農業委員会の全国組織なのですね。
新農地の法律早わかり!|全国農業委員会ネットワーク機構|一社全国農業会議所
60ページほどの冊子になります。
とはいえ、聞いたことない法律や言葉が出てきますので、「早わかりの丸わかり」はできませんでした。これは私の問題です。
農地中間管理機構や農業振興地域制度。じっくり勉強する必要がありそうです。
私は一応、宅建士の試験合格者でして、農地法や開発許可なんかの言葉は、なんか出てたなぁという感じでは覚えております。要復習ですね。
農家相談の手引き|全国農業委員会ネットワーク機構|一社全国農業会議所
普段、あまり気にもしないで野菜や米を買っていますが、その裏には農家さんの姿があります。
担い手の問題や、経営の問題、貸し借り・売買、相続、会計、農業本体以外にも、たくさんの問題があるようです。
農業の外にいる人間は、野菜の形にこだわったり、無農薬にこだわったり、食料自給率の論議をしたりします。もちろん、大事なことなんですが、それよりももっと大事なことが解決されずに来ているようですね。
そして、正当な付加価値を付けたものを国内で購入する文化が育つようにしていかなければならないかなぁと思います。
農家・法人の労務管理|福島邦子・福島公夫|農文協
社労士の試験の時にちょっとだけ出てくるのですが、農業従事者の働き方は、他の一般の企業と少し違うように出来ています。
この少し違うですが、意味はとても大きいです。
労働基準法第41条なのですが、労働時間、休憩、休日、割増賃金、年少者の制限が、適用除外になっています。
適用除外ですから、無くていいことになります。
休憩も休日も無くてよい。これだけ聞くと農業従事者になろうとする人は激減するのではないかと思います。
これは、天候や、季節で、忙しい時と暇な時の差がものすごくあり、かつ、自然に左右されるので、こうなっている模様ですね。
でも、実際の農業法人は、一般企業並みのルールを運用しているところが多いみたいですよ。
この条文も、農業の近代化に伴って、早く削除する時代が来ればいいのになぁと思います(つまり、農業経営体も適用になること)。
そして、やはり、農産物の単価を上げて、国内の生産量を確保しておかないと、大災害や隣国との貿易が途絶えたときに、どうにもならない日本の絵が見えてきます。
前の大戦の時のように、芋の弦を食べたり、イナゴを食べたりという時代が、もしかしたらすぐやって来るかもしれないのですからね。