商いに携わるすべての人におすすめ リテール・マーケティング(販売士)検定

販売士2級の合格証とカード販売士

主婦・主夫におすすめの販売士検定とは?

正式には、リテール・マーケティング(販売士)検定試験のことです。

日本商工会議所が主催していて、1級、2級、3級があります。

2級と3級は、2月と7月の年二回、試験日があります。

ただし、1級は年一回の2月試験日となります。

2級からの飛び級もありの試験です(一級からも行けるみたいなのですが、難易度的に無理がありそうです)。

ですので、商売の経験が長いとか、商業高校や大学の経済・経営学部を出ているとかで、自信のある方は、2級から全然行けます

実際、2級と3級は、範囲が少し変わるだけで、難易度はそう変わらないようです。

「受けてみようかな」と思われる方は、テキストの前に書かれている試験の概要や、

主催する日本商工会議所のホームページでご確認のほどお願いします。

https://www.kentei.ne.jp/retailsales←日本商工会議所のHP

残念ながら、〇〇士とありますが、検定試験ですので、排他的に業務ができるわけではなく、その名称を名乗れるのは、この試験に受かった人だけという資格になります。簿記検定と同じ感覚です。

この資格も、人によっては「使えない資格」に挙げておられます。

そういう人たちの判断基準は「即お金になるか」「コスパの良し悪し」です。

たしかにその判断基準でいくと、この販売士は、宅建や登録販売者にくらべると劣っていると思います。

しかし、私は「ビジネスパーソン」としての素養・常識を、勉強によって習得することに「使えない」は無いと考えます。

ビジネスシーン

日本の中小企業の小売り業界は、いまだに「昭和の香り漂うやり方」で商売をされているところが多いと思います。

つまり、「コツ、経験、気合(根性)」の3Kに、頼っている、もしくは、従業員にそうさせていると言いますか。

すでに販売のスキルは「科学」です。

百貨店・スーパー・コンビニにお買い物に行くと、顧客導線が考えられていたり、人間の目の動きに合わせて陳列されたりしています。

在庫が多いと経営を圧迫しますので、勘や経験ではない発注のシステムで、誰でもが適正な仕入れをすることもできます。

デパートメントストアの絵

稀に「3K」によって、天才的な販売で売り上げを稼ぐ人もいますが、万人が出来るものではないと思います。

ご自分が凡人と思われる人は、流通業界が、試行錯誤の中で編み出したやり方を真似する方が、負荷が少ないですし、効果も大きいと思います。

コツ、経験、気合の3Kは、そういった科学された基礎を踏まえて、最後の最後に使うこともあることは否定しません(ですので全く3Kが不要と言っているわけではなく、はじめから3Kに頼るのが昭和だなと思うのです)。

まぁ、結局のところ、使えるか、使えないかは、その人次第ということになりましょうか。

経験的に言わせていただくと、小売りでも、卸しでも何でも、その会社のローカルルール以外の商売の知識は、外部に知識を求めないと増えません。

勤続〇〇年の人がいて、その会社での常識レベルは高くても、世間一般の「商売人」としての常識レベルがあるのかというのは、また別の話です。

ですので、この資格を独学で目指すことは、外部に知識を求める行為ですし(高額なセミナーを受けなくても)、今までやってきたことの復習、知らなかったことの習得を、手っ取り早くできると思います。

ただし、この検定試験には、5年ごとの更新制度があります。

アップデートの写真

これはちょっとネックですね。「知識を習得」と上では、私も書いてはいるんですけども、更新ははっきりいいますと、めんどくさいかもしれません。講習代5000円・更新料2000円、一日3時間程度、通信もあり?

あ、あと、ライセンスカードみたいなのが、証書と一緒に送られてきます。有効期間が書かれていますので、せっかくなので保持したいですから、ときおり確認しなければいけませんね。

販売士資格はどんな内容の試験なのか?

さて、どんな内容の試験なのかと言えば、その日本商工会議所のHPによると、

2級の程度・能力・人物像
・マーケティング、マーチャンダイジングをはじめとする流通・小売業における高度な専門知識 を身につけている。
・販売促進の企画・実行をリードし、店舗・売場を包括的にマネジメントできる人材を目指す。
・幹部・管理職への昇進条件として活用している企業もある。

とのことです。

私なりに思うに、要は「商売の科学の基礎固め」とでも申しましょうか。

雇用される人だけでなく、これから商売をしたい人も、この資格は、すごく有用だと思います。

私は、10年間くらい、個人で小さな商いをしておりましたが、始める前にこの資格を知っていれば、受けていたと思います。

商売する中で、試行錯誤しながら判ってくることもありますが、それ以上に、触れないこともたくさんあります。出来るならば、やる前に基礎を広くわかっていた方がいいですから。

試験科目は、私の受けた2級ですと、

小売業の類型」と「マーチャンダイジング」で60分

休憩をはさんで、

ストアオペレーション」「マーケティング」「販売経営管理」で90分

になります。つまり、一科目30分ですね。

  • 「小売の類型」は、小売業界、業態の分け方などの一般常識的な
  • 「マーチャンダイジング」は、商売する上での実務上の一般常識的な
マーチャンダイジング 利益率、損益分岐点の計算問題の例

問題用紙マーチャンダイジング
利益率、損益分岐点の計算問題の例

  • ストアオペレーションは、店の運営方法やディスプレイ的な
  • マーケティングは、お客さんの動向、リサーチ的な
  • 販売・経営管理は、法律、手形小切手、財務諸表分析的な

感じです。

貸借対照表・損益計算書から○○率の計算

問題用紙 貸借対照表・損益計算書から○○率の計算

写真であげたような計算問題もありますが、パターン化されていますので、覚えれば大丈夫です。

しかも、実務ですごく使えます。

アバウトでもいいですから「ウチの会社はどうなのかな?」とか、この概念を自ら個人に落とし込んで「私の年間売上からの利益は、はたして会社に貢献しているんだろうか?」などです。

販売士試験の合格基準ライン

上記の科目一つ100点の、全部で500点満点のうち、平均70点以上(つまり350点以上)で、1科目ごとの得点が50点以上(足切りあり)です。
販売士2級の私の自己採点

問題用紙 販売士2級の私の自己採点です

私は、お正月前後から、少しづつやって、2月の受験しました。

テキストや問題集には、わざと?小難しくした専門用語が出てきます。カタカナ言葉や、アルファベット3文字の略語とか。

でも、それらは日本語に訳すと、そのままの意味になるものがほとんどですので、慣れれば大丈夫です。

テキストは、一ツ橋書店の「リテールマーケティング検定2級問題集Part1とPart2」を使いました。

これは問題集でテキストではありません。つまり、ノーテキストです。

過去の私の投稿をお読みいただくとわかりますが、普段は「テキスト複数使用派」を公言している私ですが、この資格に関しては、そのテキストさえ無しなんです。

といいますのは、この本がまず秀逸であると、私のリサーチでわかったのです。ま、アマゾンのレビューですけど。

商工会議所から、ちょっとお高めな「ハンドブック」というものが刊行されていまして、このハンドブックから7割の問題が出るようなのですが、この一ツ橋書店の問題集は、それをうまく抜粋されていて、問題の解説もあります。

私が受けてから、次の試験で奥様もお受けになられたのですが、私より少ない勉強時間でも、この本で合格されています。

今この本は、奥様の会社の従業員さんに回っていまして、手元にないです。

小売業なので受験する人には受かってほしいと願う次第です。

販売士検定の受験者の属性と少し考察

以下は、日本商工会議所のHPから引用しましたデータです。

直近の試験の、受験者のデータになります。

この年の2級の合格率は60%でした。

合格率は、40%台の年もあれば60%後半の年もあります。

この資格は、リテールつまり小売の人を主眼において、その販売活動において、能力向上を目指してほしいと、主催者側も思っていると思うのです。

しかし、データが示す結果は、

日本商工会議所HPより

出典:日本商工会議所HPより販売士受験者の属性のデータ

「小売業」それに業態が近い「サービス・飲食業」の人の合格率が、残念なことに、低いのです。ともに60%。

学生はまだ社会経験の少ない「高校生・専門学生」が、合格率を下げる要因になってして低いのは仕方のないことです。

しかし、「大学生・短大生」では、「小売」「サービス」の人の、それを上回っています。

その他、指摘しうることは、ともに小売業の人を上回っている「製造業」「卸売業」の人で、意外にも「製造業」の人が「卸売業」の人よりも高いのです。

個人客に向けて販売という行為から、遠い業種の「製造業」の人が、「小売」「サービス」そして「卸し」よりも、勉強しているというデータになります。

そして、小売業の中のデータでいいますとコンビニの従業員さんが、ダントツで、トップの合格率なのです。

コンビニ従業員の絵

コンビニ従業員の絵

たしかに、コンビニ業界から受験された人は少ないので、コンビニの人が全員、百貨店の人より、商売の基礎力があるとは言いません。

おそらくですが、意識の高い人がコンビニ業界にいて、他の小売業をおさえて、トップなのは、なぜかしら、嬉しい気持ちです。

もし、コンビニ業の受験者が、オーナーさんが多かったら、従業員よりも経営に真剣ですから、成るべくして成ったデータなのかもしれないですけど。

それにしても「一般小売業」の低さです。

「小売」の中では一番、受験者数が多いで、低くなったのは分かります。

たぶん会社から言われて「ヤラサレ感満載」で受ける人も多いのだろうなぁと推測されます。

で、最後に、このデータが示す事実は、「コンサルタント業」の世界にいる人が、おそらく意識の高い系の「無職」の人に、合格率では負けているということです。

コンサルタント業として、この試験に落ちた人はコンサルの先生ではなく、入社したての従業員さんであってほしいものです。

error:Content is protected !!