年内にやっておいた方がいいこと|独学初学者で社労士試験
それは早め早めで、前回の記事でも書きましたように、試験の順番が後ろに来る科目に、少しでも触れておくことです。
先手先手です。
初回は読んでもよくわからないと思います。
イライラすることもあるでしょう。
読むのが辛いなら、眺めるだけ・ざっと見るだけでもいいと思います。
以下では、私が年内にやり始めたことを思い出しながら、書き出したいと思います。
前述しましたユーチューブで「社労士試験初学者のつまづき」を指摘されていた人は、その中で年金科目のことをとりわけお話しされています。
実は社労士試験の年金科目は、ある程度社労士試験の経験や問題数をこなしてきた人たちにとっては「得点源」にされている科目でもあります。
反対に、年金科目がまだある程度の習熟レベルまで達していない人は、まったく点数につながらないという、極端な科目だということです。
私は、この社労士試験に触れるために初めにとりあえず、以前の記事でも書いた「マンガでわかるはじめての社労士試験 成美堂出版」を購入しました。
独学初学者の私には、ふわっとですが社労士試験の全体像が、つまり後半に出てくる年金科目や一般常識科目などを知ることが出来ましたので、たいへん参考になりました。
ほんと、はじめての社労士試験にはうってつけの本だと思います。
そして、同じころに「ケータイ社労士 三省堂」のⅠとⅡも本屋さんで買っています。
この「ケータイ社労士」はコンパクトで軽く、見開きの左が論点の解説、右が過去問の抜粋という構成になっていました。
赤シートで隠せますので、記憶の作業を疲れたときに、寝転がって眺めるのにも、また屋外で・車の中で軽く勉強するにもたいへん重宝しました。
コンパクトで軽い。意外と重要な要素になります。分厚く重たいテキストは持ち運ぶのにも、ちょっとだけ見るときも面倒くさくなりがちですし。
この「ケータイ社労士」は紙面の関係上、すべての論点を書き出しているわけではないので、直前期には使わなかったですが、社労士試験への基礎力を、これでつけさせてもらいました。
ちなみに、この「ケータイ社労士」を書かれた近江先生は、この本の補足としてホームページを持たれています。
そのホームページのコンテンツは、ほぼ厚生労働省のパンフレットなどにリンクして飛びます。
この試験の総元締めである厚生労働省が出している情報にリンクして飛ぶのですから、合理的だなと思いました。なんせ、いろんな会社のテキストで書かれているものも、出どころは厚生労働省ですから。
それらのリンク先は一般の人向けのパンフレットや概要になっていて、基本事項を分かりやすく書いています。
一般向けと言っても、社労士試験の初学者には、初見のことも多いと思いますので勉強になると思いますよ!
独学の初学者が初めに年金科目の理解をするために
私は、この辺りの時期(12月頭くらい)は、初学者の苦悩と言いますか、迷走と言いますか「基本のキ」を掴むことに、ほんと奔走していました。
初学者の私でも、理解が深まりそうな年金の本を探していたのです。

ダンジョンの入口っぽい
で、結局、その社労士試験のための年金科目の「基本のキ」を得られそうと思ったのが、ナツメ社の「図解いちばん親切な年金の本」でした。
見つけたのは本屋さんの相続やビジネスの並びの雑誌コーナーです。
この本は、社労士受験生用ではなく一般の人に向けた年金の本なのです。
例によって私のチョイスは、「マンガで少し内容を掴んでからの解説」の本です。
マンガの中の内容は、けっこう濃い目で、吹き出しに書かれている文字が多く専門用語がたくさんです。
マンガ付きの一般向けの年金本とはいえ、特別支給の老齢年金、在職老齢年金、加給年金など、当時の私が理解できなかったことを図解と平易な文章で解説してくれています。
年金生活者支援給付金のこともさらっと必要十分に載せています。
今思えば、一般の人にはちょっと、内容が濃いのかなとも思ったりもしますw
私は、この本で年金アレルギーがだいぶマシになりました。
そして、何度もこの本は繰り返して読みました。
わたくしごとですけども、田舎に住んでいまして、資格予備校がある県庁所在地まで往復一回で電車賃1800円もかかってしまいます。
つまり、一往復で問題集や社労士雑誌が買えてしまう電車賃の場所に住んでいますから、予備校に通わないと決めてからは、その通うとしたら掛かっていたであろう「交通費」と同じくらいのお金は、書籍に費やしても痛くない!と考えておりました。
(いや、まあ、普通に痛いんですけど)

中心地まで遠い
そもそも社労士試験の複数回の経験者は、このあたりをすでに大体はクリアした人たちです。
キツい話のようですけども、どれだけ早くやったとしても、すでに初学者の人は、社労士試験の経験者からは遅れをとっているのです。
とにかく早めに「基本のキ」をご自分なりに工夫をして理解し、敵の全体像を把握するように務めていただきたいと思います。
年金科目の対策に関しては、年内中に、私は「社労士年金ズバッと解法 秀和システム」も買っていました。
巻末に小さい文字でまとめられた年金科目の単語帳がついていて、なんと全部で160問もあります。
この本は、実践的な内容をこなした人が復習的に読む感じの本でしたので、私の脳みそにある「基本のキ」ではちょっとまだ歯が立たず、正直言えば買ってからちょっと寝かしていました。
この本に一番初めに書いた日付は、3/5とありましたのでだいぶ寝かしてしまいましたねw
私の場合、自分でも、年金がネックになりそうと感じていたのにもかかわらず、結果的に、択一式試験がボーダーギリギリになってしまった理由は、年金科目なのです。
私の試験対策の反省点です。
この「ズバッと解法」の後ろの単語帳をもっと早めに、書いている意味がいまいち分からなくても、もっとやり込んでおけば本番のテストで、国年4点というギリギリでは、なかったのではないかと悔やまれます。
(受かっていましたけど、年金に苦手意識がまだあります)
こちらの「年金ズバッと解法」の本は、ある程度、基本の仕組みを理解してから、読み込むなら、すごく効果があると思います。
マインドマップのように、数字と単語をつなぎ合わせてからの解説、そして次のページに過去問とその解説です。
著者の古川先生は、社労士Vでも執筆されていますね!
年金科目に苦手意識があるならば、避けるのではなく先にやっておく
年金科目は、問題の肢の文章の量が多く、私は家での勉強で年金科目だけを抽出して、年度ごとの過去問や市販の模試を細切れにしてやっても、1科目に30分以上はかかっていました。恥ずかしながら、30分切ったことはなかったです。
本番の択一の試験は3時間30分です。
つまり、この時間で7科目を解くのですから、1科目10問当たり30分しかないのです。
私は年金科目に関しては、本番直前まで30分以上掛かっていたので、もう労働科目を解くスピード上げて、その余った時間で補うしかないと腹をくくりました。
仕方なくそうしましたが、このやり方は本来間違っています。
ホントはこうならないように、もっともっと早くから年金をやり込むべきでした。
一問一答の演習不足もあると思います。
基本中の基本の過去問題なら、問題を読みながらピンときて即答できるまでの実力が付いていなかったのです。
なかなか終わりませんし覚えられません。健康保険法は、とにかく数字で覚えることがたくさんあります。
しかも、健康保険法は厚生年金保険法のベースになりますので、先にやらなければならないのです。
社労士試験をお考えの方は、なるべく早く、健康保険・年金科目に着手して、私を含めまして多くの初学者と同じ轍を踏まないように、ご注意くださいね!
がんばってください!


